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アピール弾の奥井諒が「一番緊張した」プロ入り後初の“大役”

ゲキサカ / 2017年7月12日 15時12分

[6.21 天皇杯2回戦 大宮2-0前橋 NACK]

 中3日で迎えた一戦。大宮アルディージャは先発全員を入れ替えて天皇杯2回戦に臨んだ。DF奥井諒は「今日、試合に出たのはリーグ戦で出られなかったメンバー。アピールしていかなきゃいけない立場」と先発奪回へ闘志を燃やしていた。

 伊藤彰監督に任され、この試合ではプレースキッカーを務めた。プロ6年目で公式戦初となる大役。「2日前くらいに言われたんですけど、それ(キッカー)が一番緊張しました(笑)」。正確なキックでチャンスを演出し、後半24分には右足で蹴り上げた左CKの流れからMF黒川淳史の先制ゴールが生まれた。

 自らアピール弾も叩き込んだ。2-0で迎えた後半44分、左サイドからドリブルで中に切れ込んだFW瀬川祐輔がパスを出すと、MFネイツ・ペチュニクがスルー。「『頼むからスルーしてくれ』と言っていたらネイツがホンマにスルーしてくれた。勢いで蹴った」と右足を振り抜き、豪快なダメ押しゴールを沈めた。

 伊藤監督就任後、チームは公式戦4試合負けなし(3勝1分)と好調。リーグ戦から総入れ替えをしても新戦術は機能し、全員が同じ方向を向いている。「ボールを動かすテンポが上がってきているし、ボールを握れているから今日も相手を疲れさせた」。指揮官のサッカーに信頼を寄せる奥井は「もっともっと上に行けるチームだと思う」とチーム力に自信を深めていた。

(取材・文 佐藤亜希子)
●第97回天皇杯特設ページ

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