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2年目の覚醒、FWから転向の国士舘大・住吉ジェラニレショーン「CBでプロに」

ゲキサカ / 2017年6月29日 12時47分

1試合毎に凄みを増している国士舘大CB住吉

[6.24 第91回関東大学2部L第11節 早稲田大1-2国士舘大 国士舘大町田C]

 FWからCBへ転向したことで未来は大きく変わり始めている。国士舘大のCB住吉ジェラニレショーン(2年=日大藤沢高)。ルーキーイヤーは出番がなかったものの、今季は“守備の要”として存在感を発揮。国士舘大にとって唯一無二の存在へ成長し、天皇杯2回戦では湘南ベルマーレを相手に奮闘。その姿には多くのJクラブが熱視線を注いでいる。

 昨春に日大藤沢高から国士舘大へ進学。なかなか出番のない日々に「耐えるというか準備が大事だなと思っていました。高校(1年)のときに一度そういう試合に出られなくなった時期があったので。耐えてやるしかない。ここで腐ったらもったいないなとやっていました」と言う。それでも夏の練習試合、CB陣に負傷者が続出したために急遽DFへコンバート。まずまずの出来をみせたことで、そこからFWではなくCBとして戦う日々が始まった。

 高校3年間はFWとしてやってきただけに、複雑な気持ちもあったのかと思いきや、「中学のときに一通りのポジションをやっていましたし、別になんとも思いませんでした。やるとなったらやろうと」と飄々と語る。細田三二監督は「前に置いていても、なんだかあまり魅力がなかった。それでも時折“当たる”頭があった」とポジション変更の理由を明かした。

 経験あったとはいえ、転向直後は戸惑うことも多かった。「何がなんだかわからなかったので、がむしゃらにやっていました。中盤を動かせといわれても、自分はいつも前にいたので。どう言えばいいのかわからなくて……」と言うとおりだ。

 それでも二学年上のDF吉田健(4年=静岡学園高)やコーチ陣の助けを借り、DFとしての動きやコーチングを身体へ叩き込んでいった。住吉がDFへ転向したことを知った高校時代のチームメイトからは「CBできるの?」と連絡があったようだが、「黙って見てろよ!(笑)」と応じ、日々トレーニングへ取り組んだ。

 そして大学2年目の今季、開幕戦から前期全11試合に出場。首位折り返しの立役者となるべく奮闘をみせている。180cm、77kgの体躯を活かした空中戦での強さはもちろんのこと、一瞬の速さが圧巻。またボディバランスに優れ、フィジカルコンタクトをいとわず、粘り強く相手に食らいついてボール奪取するなど、抜群の存在感を示している。

 住吉の成長を見守る指揮官は「あのポジションをやり始めて、コーチングができるようになった。最近はヘディングも前は後ろから首を出すだけだったのが打点が立てられるようになってきた」と評価しつつ、「ただやっぱり元々FWの選手ですから、そういうのがちらっちらっと、やりたくなっちゃうんじゃないかな」と軽いプレーで裏を取られるシーンを課題と指摘。それは期待の裏返しでもある。

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