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成長続ける代表GKから刺激…柏のシンデレラボーイDF小池「そういう世界が見たい」

ゲキサカ / 2017年7月3日 7時10分

豊富な運動量で柏に欠かせない存在となっているDF小池龍太

[7.2 J1第17節 柏2-3鹿島 柏]

 J1全34節の半分にあたる17試合を終えたところで15試合に出場、うち14試合で先発している柏レイソルのDF小池龍太。いまでは暫定2位のチームでレギュラーとして攻守で躍動しているが、3年前まではレノファ山口の選手としてアマチュアリーグであるJFLでプレーしていた。しかし、翌15年にJ3、16年にはJ2とチームとともにカテゴリーを上げると、柏へと移籍してきた今季はJ1を舞台に戦っている。

 前半戦最後の試合は、昨季王者・鹿島アントラーズ。1-2と逆転された後で迎えた後半17分には、FW伊東純也と右サイドを崩して、小池がFWクリスティアーノのゴールをお膳立てした。それでも「2人のコンビネーションで崩したのは、あれしかなかった」と反省を口にする。鹿島の大岩剛監督が「相手のビルドアップに積極的にプレッシャーをかけていこう」と指示していたこともあり、左サイドハーフのMF中村充孝が高い位置をとっていた。「プレッシャーは早かったですし、自分のところでパスミスが何本もあったんですけど、ああいうところは自分の能力を上げないといけない。ああいったところでプレッシャーを感じているようでは、まだまだ」と自らの成長を促した。

「勝ち点3、勝ち点1を取る力が自分たちには足りなかった」とJ1王者の地力を痛感させられるなど、試合の中で得るものは大きい。チームの内に目を向ければ、21歳の小池と同世代がレギュラーとして活躍しており、そのこともプラスに作用している。「周りに、(中村)航輔、進(中谷進之介)、(中山)雄太っていう若い選手がいる中で、毎日すごい刺激を受けています。彼らとはまだまだ差がありますけど、自分を追い込んで、意識高くやらないと彼らに追いついて、追い越すことはできない」。

 中でも数々のビッグセーブでチームを救い、先月には日本代表へ選出されたGK中村航輔は、サッカー選手としての高みへと駆り立てる存在だ。「航輔は代表に行ってすごい意識高く帰ってきたので、そういう世界が見たい」という右サイドバックは「その世界に行けるようになるには、まだまだ時間がかかる。自分の良さものばしつつ、彼らのいいところを吸収して、自分という選手を柏で大きくしていきたい」と日の丸までの道筋を見据えていた。

(取材・文 奥山典幸)
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