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[MOM2155]三菱養和SCユースFW中村敬斗(2年)_U-17W杯も期待のエース。首位撃破のゴラッソ2発と守備の成長

ゲキサカ / 2017年7月9日 8時41分

「凄いシュート」と振り返った一撃ももちろんだが、中村は何よりゴールまでの過程を喜んだ。「相手の前に行ってしっかり止まってボール奪い切るところ、そこでしっかり身体入れてボールを奪い取るところが課題と代表でされていた」という中村は、トレーニングから一回一回の守備を集中して行ってきたという。その成果が出て1対1の状況でボール奪取。増子亘彦監督もゴール以上に讃えていた守備からセカンドボールの予測を的中させ、連日打ち込んできたというシュートを狙い通りに決めるところまで、彼の才能、成長が示されたシーンだった。

 これから、まだまだトータル的に進化を遂げなければならない。後半は押し込まれる中で少ないチャンスを決定機に繋げていたが、クリアボールを上手く攻撃に変えるような連係が味方と取れず、守る時間が増えたことを課題として挙げていた。

 それでも、全くボールに触れられない時間帯もあったというほど、チーム全体の内容が悪く、本人もイライラしてしまっていた前節・千葉U-18戦から改善。また、クラブユース選手権関東予選での初戦敗退(対FC町田ゼルビアユース、0-2)を「正直、自分のせいだと思っているんですよ。自分がポスト2本当てて負けた。10番背負っている以上、自分が決めないといけない」と語るFWはエースの責任感も持って取り組んできた。そして表現したスーパーゴール2発と守備での貢献。チーム、個人としても結果の出た一日を中村は「良い日でしたね」と笑顔で振り返っていた。

 前日7日にはU-17W杯の組み合わせ抽選会のライブ中継を確認。昨年のAFC U-16選手権準決勝で敗れた相手でアジア王者でもあるイラクが「半端ないんですよ」と評したメキシコやイングランドと同グループに入ったのに対し、日本はフランス、ニューカレドニア、ホンジュラスと同グループに入った。U-17W杯での目標は決勝まで7試合を戦うこと。それだけに、「油断は絶対にしないですけど、一番いいグループじゃないですか」と前向きに捉えていた。

 U-17日本代表の柱と言える存在の一人だが、「サッカー人生の分岐点になる」戦いへ出場するために、中村はチームで結果を残し続けることを誓う。「良い準備して、チームも疎かにはしたくないので、チームで結果を残すこと。そうすれば自ずと代表にも選ばれると思う」。進路にも注目集まる“街クラブの逸材ストライカー”が世界相手にもできることを増やして、大舞台でこの日のような鮮烈ゴールを決める。

(取材・文 吉田太郎)●2017 プリンスリーグ関東

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