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大木監督の誕生日祝えず…岐阜ルーキー古橋亨梧「想像以上にきつかった」

ゲキサカ / 2017年7月17日 14時9分

[7.15 J2第23節 横浜FC1-0岐阜 ニッパツ]

 連戦の疲れがなかったと言えば嘘になる。FC岐阜は3連戦の3戦目。8日の京都戦(3-2)で11試合ぶりに白星。12日の天皇杯3回戦広島戦(1-2)から中2日というハードな日程も、先発の変更は2人だけ。気温27.6°C、湿度77%という蒸し暑さも追い打ちをかけ、フル出場した大卒ルーキーのFW古橋亨梧は「想像以上にきつかった」と振り返った。

 前半はショートカウンターから細かくパスをつないで崩し、何度も相手ゴールを脅かした。最大の決定機は前半20分。FW難波宏明とのワンツーから、スピードに乗ったドリブルでエリア内に抜け出した古橋が強烈な右足シュート。しかし、相手GK高丘陽平のビッグセーブに阻まれ、「決定的なチャンスを決めきれなかった」と自らを責めた。

 一転、後半立ち上がりは押し込まれ、同17分、GK高丘のロングキック一本から決勝点を献上。最後の反攻も実らず、「自分たちが主導権を握って試合を進められたにも関わらず、簡単な失点で負けてしまった」と悔しさをにじませた。

 指揮官の56歳の誕生日前夜に、勝利をプレゼントすることはできなかった。古橋は今季、中央大から加入。大木武監督に見出されて開幕スタメンの座をつかむと、全23試合に先発出場。ここまで7アシスト、5ゴールと頼もしい活躍を見せる22歳は「止めて蹴る精度、動き出し、全てが今までよりもひと回りレベルアップした」と名将の下、プロ入り後の進化を実感している。

「結果はあまりついてこなかったけど、岐阜のイメージを少しは変えられたと思う。どの相手でもボールを保持することができている」。リーグワースト4位の36失点と守備面には課題を抱えるが、得点数はリーグ4位の33得点。圧倒的にボールを保持し、素早い攻守の切り替えから鮮やかなパスワークで崩す、指揮官の描く攻撃サッカーを体現している。

 個人として目標に掲げるのは2桁アシスト&2桁得点。自身のために、チームのために。攻撃の要として自覚を高めるルーキーは「今日みたいなチャンスを外していたら目標には届かない。次からはしっかり決め切りたい」と自らに言い聞かせるように力強く言った。

(取材・文 佐藤亜希子)
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