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終了間際のキャッチミス…大分が後半AT弾で愛媛とドロー、土壇場で勝ち点を奪い取る

ゲキサカ / 2017年7月16日 20時11分

[7.16 J2第23節 愛媛2-2大分 ニンスタ]

 愛媛FCと大分トリニータの一戦は2-2で引き分けに終わった。愛媛は連敗を3で止めたが、5試合白星なし(2分3敗)。大分は2試合連続の引き分けとなった。

 立ち上がりから主導権を握ったのは愛媛だった。前半8分、敵陣中央でパスを受けたFW河原和寿が相手をかわして右足一閃。無回転気味の強烈ミドルシュートだったがクロスバーを叩く。18分には、右サイドからFW近藤貴司が上げたクロスを河原がヘディングシュート。これは枠を捉えることができなかったが、同カード5戦中4試合でゴールを決めている“大分キラー”河原を中心にゴールに迫った。

 しかし、先制点を挙げたのは大分だった。前半26分、MF川西翔太が自陣からロングパスを供給すると、FW大津耀誠が正確に足もとにおさめ、右足を振り抜く。今季初スタメンで初出場の21歳ストライカーが冷静にゴール右に流し込み、大分が試合を動かした。

 1点ビハインドで折り返した愛媛は後半7分、高い位置でDF浦田延尚がボールを奪い、パスを受けた河原が右足ミドル。前半にもクロスバー直撃弾を放っていたが、今度は抑えのきいたシュートをゴール左に突き刺し、1-1と試合を振り出しに戻した。

 この勢いで逆転したい愛媛は後半15分、FW丹羽詩温に代えてFW有田光希を投入すると、この間瀬秀一監督の采配が成功する。25分、河原のスルーパスは相手に当たってしまうが、こぼれ球を回収した有田が左足でループシュートを沈め、2-1と逆転に成功した。

 MF前田凌佑、FW吉平翼をピッチに送り込み反撃を試みる大分は、なかなかチャンスを作れず、そのまま1-2のまま試合終了かと思われたが、終了間際にドラマが待っていた。後半アディショナルタイム4分、左サイドから吉平が上げたクロスをGKパク・ソンスがキャッチミス。これを拾ったFW小手川宏基が後方に落とし、前田が右足でねじ込み、2-2で土壇場で引き分けに持ち込んだ。

 劇的な同点ゴールを奪った前田は、試合後のインタビューで「負けている状態で入ったので、点を取りたいと思っていました。(シュートシーンは)思い切り蹴り込みました。絶対取ってやるという気持ちでした。試合の展開は良くなかったが、勝ち点1を取れたので次につながると思います」と振り返った。

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