U-15世代の中学生GK鈴木彩艶がU-17代表で学びの一週間。「這い上がっていけるように」
ゲキサカ / 2017年7月18日 15時3分
[7.17 国際ユースin新潟第3戦 U-17日本代表 5-1 U-17新潟選抜 デンカS]
U-17日本代表は02年生まれの中学生GK鈴木彩艶(浦和ジュニアユース)がU-17新潟選抜との最終節で初先発。それまでの2試合で登録19人中唯一出場機会のなかったGKは、ビルドアップ時に相手のプレッシングに距離を詰められるようなシーンがあった一方で高い身体能力を活かしたクロスへの対応など持ち味も発揮し、PKでの1失点のみで勝利と優勝に貢献した。
ガーナ人の父と日本人の母を持つ鈴木は185cmの長身で、バネのある跳躍など運動能力高く、中学校では柔道部から勧誘されたというほど。厚みのある手、身体も魅力の注目GKは1世代上のU-16日本代表でもアピールして、U-17日本代表に初選出された。
高桑大二朗GKコーチやすでにJ3デビューしているU-17代表の守護神・GK谷晃生(G大阪ユース)から学ぶことの多かったという一週間の新潟合宿を振り返り、「できたこととまだまだ足りないなと思ったことがあったので、チームに帰ってそこの意識レベルを上げたいと思いました」とコメント。2歳年上の選手たちの中に入ってシュートを打たれる際のポジショニングや、味方のパススピードの速い中でビルドアップの質の向上など、やらなければならないことが多いと感じたという。この日のU-17新潟選抜戦についても裏へ抜けて来るボールに対するポジショニングなど課題を口にしていた。
下の世代に伝えられることはたくさんあった。「自分たちの代だったら違うなという感じがあると思うので、上はレベルが高いということを自分が発信できるように、下からできるようにやっていきたい」。U-17代表で学んだことをU-15世代の選手たちに伝え、下の世代から突き上げていくことを目指す。
同時に、鈴木は今年のU-17W杯出場を目標に掲げていた。「上でやればやる分だけ得るものは多いと思うので、今回も本当に経験とかで呼んでもらったのではないと思っていますし、自分がここで這い上がっていけるようにここからやっていきたいですね」。まだまだ伸びているという身長含めてポテンシャル、魅力は十分。聖書に登場する聖なる丘、「Zion」に由来しているという彩艶(ザイオン、Zion)の名を「気に入っていますね」と微笑む守護神が、世界での活躍を目指してより高い意識を持って、力を磨く。
(取材・文 吉田太郎)
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