“急造3バック”で完封勝利に貢献、山田将之「3バックでも自分の良さは出せる」
ゲキサカ / 2017年7月27日 13時1分
[7.26 ルヴァン杯プレーオフステージ第2戦 FC東京1-0広島 味スタ]
8強進出が懸かった試合で大役を担った。FC東京は従来の4バックから、中断期間のドイツ遠征でも試した新システム3-1-4-2に変更。DF森重真人、4シーズンぶりに復帰したDFチャン・ヒョンスは負傷離脱しており、3バックの左には大卒ルーキーのDF山田将之が入った。
今季、法政大から加入。「3バックは大学時代にやっていたので守り方は理解している」と不安なく試合に入ると、DF徳永悠平、DF丸山祐市と声を掛け合ってラインをコントロール。“急造3バック”を「70点くらい」と採点し、「3バックでも自分の良さは出せる。やりにくさはなかった」と自信を持ったプレーで完封勝利に貢献した。
「ドイツから帰ってきて短い期間だったけど、急造のフォーメーションでここまでやれたのは評価できる」。ルーキーがそう手応えを口にすれば、フレッシュな選手を抜擢した篠田善之監督も「選手たちは競争意識を持って、新しい試みをよくやってくれた」と労った。
苦い記憶を吹っ切った。トップチームでのデビュー戦は4月に行われたルヴァン杯グループステージ第3戦の磐田戦(1-3)。「ジュビロ戦は僕が敗戦の原因だったと思っている」。後手を踏み、守備がうまく機能しなかった試合の責任を痛感していたが、「あの経験があったからこそ、こうしてホームでいいパフォーマンスが出せた」と力に変えた。試合中はGK林彰洋から「スペースを埋めろ」と助言を受けたといい、「対人は得意だけど2枚のスペースを見るプレーには課題がある」と素直に受け止めた。
セットプレーでは持ち味を発揮した。前半12分、FW中島翔哉が右足で蹴り上げた右CKに飛び込むと、ボールの弾道を見極めて低い姿勢から渾身ヘッド。15日のJ3リーグ第17節鳥取戦(6-0)に続くトップチーム初ゴールとはならなかったが、「僕にもプライドがある。次はセットプレーで決められるようにしたい」と力を込め、「もっとやれる自信はある」と自身に言い聞かせるように言い切った。
(取材・文 佐藤亜希子)●ルヴァン杯2017特設ページ
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