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選手権決勝の0-5敗戦忘れずに牙研いできた前橋育英、宿敵・青森山田にリベンジ!

ゲキサカ / 2017年7月31日 22時7分

 青森山田は前半アディショナルタイムに右クロスがファーサイドでフリーの檀崎に到達したが、GK湯沢の守るゴールを破ることができない。U-18日本代表CB松田陸(3年)が「早く失点してしまって、去年も1失点してからポンポンと失点していたので、それが頭をよぎったんですけど、立て直して良かったです」と振り返ったように、序盤の悪い流れの中で我慢し、少しずつ立て直して行った前橋育英が1-1として前半を終えた。

 その前橋育英は後半開始から負傷でベンチスタートだった日本高校選抜FW飯島陸(3年)を投入。2分には渡邊の突破から獲得した左CKを田部井悠がニアへ入れる。これを松田が触ると、中央へ飛び込んだMF塩澤隼人(3年)がゴールへ押し込んだ。

 塩澤はベンチへ向かって駆け寄ると控え選手の輪の中へジャンプ。CKからの2発によって逆転した前橋育英の山田耕介監督は「リスタートは重要ですね、(キック精度の高い)悠と涼(の田部井兄弟)がいるので」。対して青森山田の黒田剛監督はCKを与えた守備の部分を指摘していた。「守備に関して徹底できなかった。オフ・ザ・ボールのところでもっとしっかり抑えないといけないところで走らせてしまっていた。裏を取られるからCKにしてしまうし。もったいないというか無駄なCKがあった」。東福岡高(福岡)との初戦に比べるとサイドプレーヤーの集中力も、動きの量も欠けてしまっていた。

 前橋育英は動き出しに長けた飯島がオープンスペースを突くなど、サイド攻撃を加速。クロス、セットプレーから3点目のチャンスを作り出す。青森山田は14分に左SB佐藤拓海(3年)の展開から田中が迎えたチャンスをGK湯沢の好守に阻まれると、1分後に196cmFW三國ケネディエブス(2年)とMF瀬尾純基(3年)を同時投入。ターゲットやサイドへの配球から同点ゴールを目指した。

 だが、前橋育英は松田や渡邊が空中戦で競り勝ち、角田、後藤田が相手の攻撃を読んでインターセプトするなどチャンスを作らせない。またセカンドボールを完全に掌握。後半は前橋育英らしいパスワークをする時間帯も増えた。そして25分、左サイドから縦に仕掛けた渡邊がDF2人を振り切ってラストパス。これをFW榎本樹(2年)が1タッチでゴールへ押し込んだ。

 これで得点差は2点となった。攻撃が単発となり、ミスも増えてチャンスの数を増やせなかった青森山田は追撃ゴールを奪えないまま試合終了。前橋育英が3年ぶりとなる準々決勝進出を決めた。

 最大の壁を乗り越えた前橋育英だが、勝って満足はしていない。田部井涼は「勝てたのは良かったんですけど、課題もあるので満足しないでやる。勝てて本当に嬉しいですけれどもここで終わったら日本一になれないので、その目標に向かって切り替えてやっていきたいと思います」と語った。他の選手たちも、この青森山田戦は優勝するための「通過点」であることを強調。冬の無念は晴らした。ここから最大の目標を達成するための戦いを勝ち抜き、決勝で必ず勝利して頂点に立つ。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2017

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