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決勝までの6試合を見据えた分析と準備、戦い方。日大藤沢が我慢比べ制して19年ぶり8強

ゲキサカ / 2017年8月1日 14時40分

 27分、日大藤沢は左スローインからクロスをPAの三田野へボールを入れる。ゴールを背にコントロールした三田野が強引にシュートへ持ち込もうとしてこぼれたところを、サポートしたMF小屋原尚希(3年)が右足ボレーで叩く。これがDF間を抜けてゴール右隅へ突き刺さった。

「お互い3日連続でやっていて、後半の最後のところ、絶対そういうところで上回ろうと話していました」(安松)という日大藤沢は、相手のロングボールを安松やCB竹繁颯音(3年)が我慢強く跳ね返していく。そして6分が表示されたアディショナルタイム突入後の38分、カウンターから三田野が持ち上がると、PA外で身体を張ってギブソンを止めた帝京三GK丸山虹樹(1年)が一発退場。10人になった帝京三も諦めずに同点を目指していたが、日大藤沢は42分に左SB中村翔輝(3年)のアーリークロスからギブソンが勝負を決める2点目を押し込んだ。

 日大藤沢は15年度大会の3回戦で東福岡高に1-2で競り負けている。その反省を踏まえ、今大会は決勝まで行くための分析、準備を入念に行ってきた。今大会初となったクーリングブレイクの使い方、また「5日以上同じ宿舎に連泊するとマンネリ化して、パフォーマンスが落ちる」(佐藤監督)という分析の下、1回戦を翌日に控えた開会式当日(28日)に宮城入り。「(先輩たちが)ちゃんと掘ってくれた勝ち方の水を彼らが飲めたのはチームに活きている」と佐藤監督が説明した連戦での戦い方を含めて好循環の中でチームは8強入りを果たしている。

 試合後には熱い応援を繰り広げた控え部員40人らとともに普段は優勝時に行うという勝利の儀式「SHALALA」で歌い、踊り、喜びを分かち合った。「応援(として宮城へ行く選手)も競争しよう」と紅白戦などでプレーをアピールし、選ばれた40名だけが神奈川から応援に来ていたという日大藤沢の控え部員たち。彼らはこの試合後に宮城を離れるため、「インター優勝するまでは『SHALALA』はやらない予定だったんですけど、きょうが最後でしたし、応援があったからこそ、ここまで来れたというのがある」(小屋原)と今後への決意も込めて歌声を上げた。

 目標とする優勝へ向けてはまだまだ折り返し地点だ。ギブソンは「監督も必死だし、コーチも必死だし、あとは俺らがどれだけやれるかとよく言われるんで。だから、自分たちが結果出さなきゃと思いますね」。ここから先が本当の勝負。もちろん、気の緩みはない。勢いのある日大藤沢が1日の休養日を挟んで迎える準々決勝では、自分たちのサッカーを貫いて夏では初となる4強入りを果たす。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2017

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