[MOM2173]前橋育英FW榎本樹(2年)_“17番目の男”が前育の危機救う同点ヘッド!
ゲキサカ / 2017年8月2日 19時8分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.2 総体準々決勝 京都橘高 1-1(PK2-4)前橋育英高 みやぎ生協めぐみ野サッカー場Bグラウンド]
前橋育英高(群馬)の“17番目の男”、FW榎本樹(2年)が豪快なヘディング弾を決めて、チームのピンチを救った。
184cmの巨体を活かしたポストプレーとヘディングの強さが光る本格派のストライカーだが、1年次は入学してすぐに腰を負傷。スタートダッシュに出遅れ、持ち味を発揮できなかった。
今季も主戦場はBチームで、「ここに来るまではサブに入れるかどうかという選手だった」(山田耕介監督)が、大会直前に攻撃の軸として期待していた185cmの大型FW宮崎鴻(3年)が負傷。大会には出られるものの、どこまでプレーできるか不安だったため、同じく184cmと上背がある榎本が急きょ、メンバー登録を果たした。FWらしからぬ4番という背番号も本来、メンバーに入れようとしていた選手を外したためだ。
思わぬ形で得たチャンスだったが、「今大会で成長してくれた一人」と山田監督が評するように、ここまでは目覚ましい活躍を見せている。三重高(三重)との初戦では、開始11分のゴールを皮切りにハットトリックを達成。3回戦の青森山田高(青森)戦では、ダメ押しとなる3点目を奪い、得点ランキングのトップに立っているが、この日の前半は「イージーなミスが多かった」と振り返ったように、チームとしてのミスが多かったため、思うように前線にボールが入らず苦しんだ。
それでも、前半25分には中央から左サイドに流れると、ポストプレーからMF五十嵐理人(3年)のシュートを引き出すなど、ポテンシャルの高さを随所で覗かせると、後半1分には後方からのロングフィードに競り勝ち、FW高橋尚紀(3年)のシュートを演出した。
後半4分に先制点を奪われ、追いかける展開になってからはより怖さが増した。12分に宮崎を投入し、ツインタワーでのパワープレーを始めてからは、「自分よりも、鴻さんの方が競り合いに強いので、落ちた時のこぼれを狙っていた」と積極的にゴール前へと顔を出し、相手の脅威となった。
すると、20分にビッグチャンスが訪れた。左コーナー付近でスローインを獲得すると、DF渡邊泰基(3年)がゴール前にロングスロー。「スペースが空いていたので、飛び込めば入るかと思った」と振り返るように、スペースへの巧みな侵入から、豪快なヘディング弾を叩き込み、同点に持ち込んだ。
以降は決定機を活かせず、追加点を奪うことはできなかったが、PK戦をきっちり物にし、準決勝進出が決定。「まったく自分たちのサッカーができなかったけど、それでも勝てたのは凄く大きいし、次にも繋がる」と口にしたように、榎本が奪ったゴールは大きな価値を持つ一撃だったことは間違いない。
インターハイでの爆発は偶然ではない。今大会に入ってからは、「前線でただボールを待つだけ」だった動きを改め、「相手の視野から一回外れればフリーになれるし、フリーになれば点が獲れる。ゴール前への入り方を工夫しだした」ことがゴールラッシュの要因になっている。頂点まで残り2試合。この先も、“17番目の男”榎本の勢いは止まりそうもない。得点王と優勝という肩書を引っ提げて、エースの座まで登り詰めるつもりだ。
(取材・文 森田将義)●【特設】高校総体2017
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