初戦がピーク!? FC東京U-18MF杉山伶央「得点王を狙えると思っていた(笑)」
ゲキサカ / 2017年8月3日 11時40分
[8.2 第41回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会・決勝 浦和ユース 0-2 FC東京U-18 味フィ西]
ピッチを後にすることは「本当に悔しかった」。ただ、後半26分にベンチへと退いたFC東京U-18のMF杉山伶央は「チームメイトが必ず勝ってくれると信じていた」と戦況を見守る。すると試合終盤に仲間が2ゴールを奪い、チームは大会2連覇を達成。166センチの小兵は「最高に気持ち良い」と喜びを爆発させた。
準決勝の川崎F・U-18戦ではベンチスタートとなった杉山だが、その試合でDF坂口祥尉が負傷した影響もあり、決勝のスターティングメンバーに名を連ねる。「坂口選手が怪我をしていなかったら、スタートから出ていなかったかもしれない」。試合に出られない坂口のために戦うのはもちろんのこと、「チャンスとも思ったし、この試合に懸ける思いは強かった」と自身の存在価値を改めて示そうと燃えていた。
その姿勢がプレーに表れる。左サイドハーフの位置に入ると、キレのある動きで浦和守備網を翻ろう。単独での突破だけでなく、周囲との連係から幾度となくゴールに迫った。前半17分にはMF平川怜の落としを受け、「カットインして打つイメージがあった」とイメージ通りにワンタッチでシュートに持ち込んだが、ボールはGKに弾き出されてしまう。さらに後半21分にはFW久保建英のパスをFW原大智がスルーして、「攻撃のパターン的には最高だったけど、力み過ぎてしまった」とゴール左に外してしまい、「シュートはもっと練習しないといけない」と無得点に終わったことで反省を口にした。
「初戦は2点取れたけど、そこから点が取れなかった」。グループリーグ初戦町田戦(○4-2)で2得点を奪った杉山は、「良い感じだったので、得点王を狙えるかもと思っていました(笑)」と最高のスタートを切っていた。しかし、その後も出場機会をつかみながらも得点は生まれず、今大会の得点数は2のまま終わった。「初戦がピークみたいになったので、そこは悔いが残る形です」と大会を振り返る。
だが、シーズンが終わったわけではない。「チームとしては三冠を狙っています。今日はクラブユースで優勝できましたが、慢心することなく、これからプレミアとJユースを狙っていきたい」と意気込みを示す。次の舞台では、自身のゴールでチームにタイトルをもたらせられるように――。日々のトレーニングに励み、自身の成長へとつなげていく。
(取材・文 折戸岳彦)●第41回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会特集ページ
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