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勝ちながら力積み重ねる市立船橋は3年連続対戦の関東一振り切って準決勝進出も、エース出場停止に

ゲキサカ / 2017年8月3日 18時7分

 9分、重田が中央から左サイドへ運びながら粘ってキープ。そして、中央PA外側への折り返しを1年生MF佐藤が技ありのコントールショットをゴール右隅に決めて1点を奪い返した。関東一はその2分後に2試合連続ゴール中のエースFW篠原友哉(3年)、24分には東京都予選で全試合ゴールのFW池田健太(2年)を投入して攻勢をかけた。

 相手のチェックを掻い潜って前線へボールを運ぶ市立船橋は追加点を奪えるだけのパワーある攻撃を見せていたが、一方で「今年一番できないのはボールを奪う力がない」(朝岡隆藏監督)という課題も出て、関東一のドリブルを止めきれずにズルズルと後退してしまう。26分、関東一は重田の仕掛けから、最後は追い越す形で左中間を抜け出した池田が決定的なシュート。だが、距離を詰めた市立船橋GK長谷川凌(3年)が止めて同点ゴールを許さない。

 関東一はアディショナルタイムにもワンツーからMF小関陽星(2年)が左足を振り抜いたが枠外。入れ替わればチャンスというシーンで市立船橋MF平川孟人(3年)の決死のディフェンスで流れを断ち切られてしまうなど、最後まで追いつくことができず。市立船橋が苦しみながらも準決勝進出を決めた。

 市立船橋は平川や右SB吉田歩未(3年)に負傷があり、準決勝ではエース福元が累積警告のために出場停止と苦しい状況。阪南大高戦に続き、この試合でも2-0としながらも試合をコントロールできず、逆に追い詰められる展開となった。それでも競り勝って2試合連続で1点差勝利。我慢強く戦って準決勝まで駒を進めてきた。

 平川の負傷覚悟の守備など身体を張る部分はさすが。関東一戦は市船の強さも見せたが、朝岡監督は「まだまだその基準が低いので。阪南大戦も、きょうもそう。まだやらせないとダメ。自分からそのテンションでやれないと。ぬるいところがまだある」と厳しい。求めるレベルには達していない。だが、今年プレミアリーグ前期で最下位に沈むなど結果が出なかったチームは何とか変わろうとしている。

 杉山は「目に見えないところから変えていかないと、このチーム良くなっていかないという話になって、インターハイはそういうところから変えていこうとしています」。挨拶、服装から徹底して白星を引き寄せることのできるチームへ。「この大会を通して変わりたいという思いをスタッフも含めて選手も感じてくれている」(朝岡監督)。

 まだまだ、ホンモノの力にはなっていないかもしれない。それでも自分たちの姿勢を変え、白星と自信を積み重ねながら、名門は今後の戦いへ向けた土台を少しずつ築いてきている。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2017

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