「自分のシュートが試合を左右する」決定機逃し猛省の阿部を憲剛は擁護
ゲキサカ / 2017年8月5日 23時28分
[8.5 J1第20節 川崎F1-1FC東京 等々力]
シュート23本を浴びせたほどの手応えはあった。終盤はカウンターの応酬となり、互いにゴール前でチャンスが続いたが、得点は後半44分のCKから。1-1のドローという結果に川崎フロンターレのMF中村憲剛は「もったいない試合だった」と振り返った。
3-5-2のシステムを敷くFC東京は中央を固め、守備時は5バック気味になった。なかなかスペースを見つけられず、有効な縦パスも少なかった川崎Fの攻撃は空転。中村が「相手の狙いは真ん中を固めること。幅の使い方が良くなかった」と言えば、FW小林悠も「崩しのところでミスも目立ったし、中と外の使い分けで意思統一がなかった」と指摘した。
チャンスがなかったわけではない。前半45分には中村の横パスをMF大島僚太がダイレクトで前線に送り、小林がPA内右に進入。GKを引き付けてゴール前に折り返したが、MF阿部浩之のシュートは左ポストを叩いた。
今季通算8ゴールを挙げている阿部だが、この日は絶好機に決め切れず、3試合連続ノーゴール。「自分のシュートが試合を左右するということを感じる試合だった。それを次に生かさないといけないし、そういうメンタリティーを養っていきたい」。そう真摯に反省する背番号8を中村は擁護した。
「前半のようなチャンスで今までは阿部ちゃんが決めてきた。でも、そうでないときに我慢できるか。結果として後半早々に失点している。チームとして前進していかないといけない」。チームとしてどう攻め、どう守るか。「毎試合毎試合、前が決められるわけでも、後ろが守れるわけでもない」。3連勝後の2戦勝ちなし(1分1敗)。夏場の連戦を迎え、ここが正念場だ。
(取材・文 西山紘平)
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