「福島復旧・復興祈念ユース大会」直前までBチームの3年生。「凄い頑張り屋さん」大津MF空久保が抜群の働き
ゲキサカ / 2017年8月6日 5時52分
[8.5福島復旧・復興祈念ユース大会 尚志高 1-3 大津高 尚志高G]
諦めずに取り組み続けてきた3年生の努力が今、花開こうとしている。大津高のMF空久保樹(3年)は入学して以降、大津の厚い選手層の中でAチームに上がることができないまま3年目に突入。それでも、「2017 第6回 福島復旧・復興祈念ユースサッカー大会」の前に初めてAチームに上がると、この日は攻守両面で抜群の働きを見せて逆転勝利に貢献した。
元々タフに守備ができる部分を評価されているという空久保は、中盤中央でボール奪取するなど奮闘。求められている役割を忠実にこなしつつ、この日はそれだけでは終わらない活躍を見せた。
0-1の後半10分、絶妙なループパスを相手DFラインの背後へ落としてFW水野雄太(2年)の同点ゴールをアシスト。さらに16分にはスペースの狭い局面の中でワンツーを完結。さらに前後をDFに挟まれている状況の中から冷静にFW田崎魁星(3年)へラストパスを通して決勝点をアシストした。
「(アシストは)日頃の練習の成果。出来すぎなところがある」と微笑んだ空久保はインターハイ16強の強豪・尚志高相手に見せたビッグプレーの連続に「やれるんだなと。思っていたよりもやれたんで良かった」と手応えを口にしていた。
鳥栖U-15から大津のパスサッカーでの活躍を目指して進学。Bチームでの生活が続く中でも「凄い頑張り屋さん」(古閑健士監督)は諦めなかった。「1年生の時からBチームだったんですけど、上がったこと無い中でも自分は『いつか』と思って、頑張っている姿をコーチたちが見てくれて評価してくれていたので良かった」。全国トップクラスの強豪相手にできることを示すなど、続けてきた努力が今、花開こうとしている。
「Bチームから上がることで選手権へ向けてチームが活性化すると思う。トップチームで活躍して刺激していきたい」と空久保。這い上がってきたMFの本当の活躍は、これからだ。
(取材・文 吉田太郎)
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