「福島復旧・復興祈念ユース大会」個、チームで評価得るも、インハイ優秀選手の旭川実MF中里「まだまだだったからこそベスト8で終わった」、
ゲキサカ / 2017年8月9日 17時20分
[8.6 福島復旧・復興祈念ユース大会 帝京安積高 2-2 旭川実高 西部サッカー場メイン]
旭川実高のMF中里颯汰(3年)にとってインターハイは「自分としても課題が見えた大会」だったという。全4試合に先発フル出場。開催地第1代表の仙台育英高(宮城)戦と静岡の名門・静岡学園高戦で貴重なPKを決めたほか、持ち味の守備面でもチーム初の8強入りに大きく貢献した。
「通用したのは守備面で取り切る部分やパスカット、パスコースを消す部分は自分でもある程度できた、通用したかなと。もっと質を高めないといけないんですけど。ただし、攻撃面が配球だったり、最後のラストパスのところがイマイチ絡みきれていないので、もっと精度を上げていきたい」
兵庫県出身の中里は父と富居徹雄監督が国体北海道選抜でチームメートだったという縁で旭川実へ進学。今回のインターハイでチームメートのMF中田怜冶(3年)、FW圓道将良(3年)とともに大会優秀選手にも選出され、個人としてもその挑戦が正解だったことを証明した。チームとしても旭実のサッカーを高く評価する声は多かった。だが、中里はその評価を鵜呑みにしていない。
「凄く評価してもらえるのはあまりなかったので凄く嬉しかったんですけど、でも、まだまだだったからこそベスト8で終わってしまったのかなと思っている」
過去最高成績がベスト16の旭川実だが、本気でベスト4を目指して取り組んできた。だが、「まだまだだった」ため、ベスト8で敗退。個人としても、チームとしてもレベルアップしなければ、選手権でベスト4まで勝ち上がることはできないと考えている。
旭川実は「2017 第6回 福島復旧・復興祈念ユースサッカー大会」にインターハイメンバーと登録外メンバーとをミックスしたチーム構成で参戦。サブ組の選手たちのアピールもあった。これから、インターハイで経験を積んだメンバー、また中里が「自分的には3年生が頑張ってほしい」という夏に悔しい思いをした3年生たちとともに、「まだまだだった」部分を埋めて、強みを増やして選手権で全国ベスト4以上という目標を達成する。
(取材・文 吉田太郎)
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