[SBS杯]悪夢の4分間…チェコにシュート17本浴びせた静岡ユース、無念の逆転負け
ゲキサカ / 2017年8月11日 9時57分
[8.10 SBS杯国際ユース第1節 静岡ユース 1-2 U-18チェコ代表 藤枝総合]
10日、U-18日本代表、U-18チリ代表、U-18チェコ代表、そして静岡ユース(静岡県選抜)の4チームが総当りのリーグ戦で優勝を争う「2017 SBSカップ国際ユースサッカー」の第1節で静岡ユース(静岡県選抜)とU-18チェコ代表が戦い、チェコが2-1で逆転勝ちした。
試合の大半の時間帯で攻めていたのは静岡の方だった。MF吉田峻(清水ユース)とMF山原怜音(JFAアカデミー福島U18)のダブルボランチを中心に左右へボールを動かし、FW白井海斗(清水桜が丘高)やFW新関成弥(清水ユース)が上手くDFと入れ替わるようにボールを受けて一気に前進する。
また、MF伊藤稜馬(静岡学園高)や前線を追い越して駆け上がってくる左の伊藤研太(清水ユース)と右の伊藤駿光(清水ユース)の両SBが決定的なクロスを配球。コンビネーションの部分も発揮していた静岡だが、前半25分に山原の右CKからCB山口晏侍(藤枝東高)が先制ヘッドを叩き込んだ後に幾度もあった追加点のチャンスを活かせなかったことが響いた。
前半に関しては相手が攻め切る前にボールを奪うこともできていただけに、山口は「前半から自分たちのペースでやれていて攻撃も守備もいいテンポでできていましたし、しっかりと守れていたんですけど、後半の最初の入りの10分でちょっと気が抜けて、そこの部分、その集中力の差で決まってしまうのかなと改めて感じました」と残念がる。
チェコは後半、MFスラーマ・イジー(シグマ・オロモウツ)やFWドルハル・ワーツラブ(スパルタ・プラハ)ら一気に4人をチェンジ。2分、中盤でボールを奪いきれなかった静岡は縦パスでワーツラブに抜け出されて同点に追いつかれると、さらに4分にも波状攻撃からMFベニォ・ダヴィッド(スラビア・プラハ)に決められて逆転されてしまう。
後半立ち上がりの4分間で2点を奪われた静岡はその後、再びボールを握り、白井が巧みなポジショニングとボールコントロールから前を向いて仕掛け、後半も積極的に攻撃参加した伊藤研のラストパスを新関が左足で叩いたシュートや、交代出場のMF宮本優(清水ユース)の左足シュートなどで同点を目指した。シュート計17本を浴びせた静岡だが、守りを固めてカウンターを狙ってくるチェコから2点目を奪うことができず。1-2で敗れた。
静岡はMF伊藤洋輝(磐田U-18)とMF渡井理己(静岡学園高)がU-18日本代表に選出されるなど、当初発表されたメンバーから4人が変更。だが、代わりに招集された選手たちをはじめ、18人のメンバーは代表入りへのアピールなどモチベーションが非常に高い。
白井は「将来にも繋がったりもするし、チームに持ち帰って、チームのためにも、静岡のためにもSBSカップは大きいものだと思う。個人のことも大切なんですけど、静岡の代表として集まってきているし、見に来ている人もたくさんいるし、勝たなきゃいけない。自分もいいプレーしながらも勝ちという結果にもっとこだわっていきたい」と意気込んだ。
11日の対戦相手は最大のターゲットであるU-18日本代表。同世代の才能を上回るようなプレーをして勝利し、静岡の観衆を沸かせる。
(取材・文 吉田太郎) ▼関連リンク
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