誰も助けてくれない!? 「ノープラン」で飛び出した浦和GK榎本
ゲキサカ / 2017年8月16日 10時8分
[8.15 スルガ銀行チャンピオンシップ2017 浦和1-0シャペコエンセ 埼玉]
ゴールマウスを勢い良く飛び出してボールをキープ。迷いなく飛び出した浦和レッズGK榎本哲也だったが、その後のプレーは「ノープラン」だった。
前半、シャペコエンセに放たれたシュートはわずかに1本。浦和が主導権を握って試合を進める中、榎本のプレー機会は限られた。しかし、後半に入ると一転、立ち上がりからシャペコエンセの猛攻にさらされた。同13分にはFWアルトゥール・カイケに抜け出されて危機を迎えるが、距離を詰めた榎本が好セーブでゴールを守り抜く。
そして、後半13分には果敢なプレーを披露。相手が蹴り出したボールに対し、「迷いもなかったし、中途半端なことはしないように心掛けていた」とPA外まで飛び出すと左サイドに持ち出す。しかし、「飛び出した後はノープランでした」と苦笑したように、すぐにはパスコースを見つけられない。「誰も助けてくれなかったら、『どうしよう、どうしよう』って感じで、助けにきてくれたのは(柏木)陽介くらいだった(笑)」とパスを預けると一目散にゴールマウスへと戻った。
先発を言い渡された榎本だったが、「複雑というか…、いろいろな思いがあった」ようだ。ルヴァン杯王者としてスルガ銀行チャンピオンシップに出場しているが、今季横浜FMから移籍加入した榎本は昨季のルヴァン杯を戦い抜いたわけではない。決勝の舞台に立ったGK西川周作はもちろんのこと、西川不在時にゴールマウスを託されたGK大谷幸輝(現新潟)の力がなければ、この日のピッチに立つことはなかったと実感している。
「去年からレッズが積み重ねてきたものがあって、この試合がある。去年いた大谷くんが頑張って、ここまできたと思うので、『僕でいいのかな』という感じもあった。けど、堀(孝史)監督が選んでくれたので、僕は結果を残すしかなかった」
その言葉どおり、榎本はゴールを守り抜いて1-0の完封勝利に、そしてチームをスルガ銀行チャンピオンシップ制覇へと導いた。
(取材・文 折戸岳彦)
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