[MOM2187]湘南工科大附DF藤巻裕(2年)_インターセプトから攻撃参加連発、ストッパーが推進力生み出す!
ゲキサカ / 2017年8月16日 19時37分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.16 adidas Cup2017大阪決勝 帝京大可児高 1-5 湘南工科大附高 J-GREEN堺]
この日、湘南工科大附高の選手の中で最も得点意欲を持っていたのは2年生ストッパーだったかもしれない。実際に「点取りたかったです」と微笑んだDF藤巻裕(2年)は最終ラインでボールを奪った勢いそのままに攻撃参加を連発。前方に空いたスペースを縫うように攻め上がったDFは一気に敵陣深くまで侵入して、シュートやラストパスに持ち込もうとしていた。
「自分は結構足に自信があるので、インターセプトして上がれたら上がろうと思っていました。相手(の攻撃)も真ん中でつないで読みやすいところもありましたし、インターセプトしたら前も空いていた」。自ら奪ってそのまま駆け上がるシーンが目立ったが、セットプレーのカウンターの際にも前線の選手を追い越して最前線まで駆け上がるなど、その走りはチームに推進力を生み出していた。
室井雅志監督が「あれだけ攻守に動いてくれれば」と賞賛していたDFは、ゴール前の守備の部分でもDF岩本陸(2年)、DF鶴田智也(1年)とともにシュートコースを消して体を張ってブロック。ボールを握られる時間が長く、ゴール前まで攻められる回数も多かったが、責任感を持って守り、5-1の快勝をもたらしていた。
湘南ベルマーレU-15平塚出身。元々アタッカーだったDFは高校進学後にSB、そして現在はストッパーのポジションを任されている。チームトップクラスの俊足と精度の高い左足を持つ藤巻は、湘南にも在籍した経歴を持つDF丸山祐市(現FC東京)を目標に自分を磨いている最中。来年、SBでのプレーを希望するDFは自信を持っている攻撃面でもよりチームに貢献したい構えだ。
不用意なミスや、声の部分は課題。湘南ユースに昇格できなかった悔しさも持って成長を遂げてきたDFは課題を改善し、試合では積極性あるプレーを続けてチームとともに目標の選手権出場を果たす。
(取材・文 吉田太郎)
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