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[adidas Cup大阪]左足駆使して3アシスト。湘南工科大附の攻撃的DF長橋は選手権と将来の夢両方を追う

ゲキサカ / 2017年8月16日 20時1分

湘南工科大附DF長橋由己(50番)がFW吉浦宙(17番)のゴールを祝福

[8.16 adidas Cup2017大阪決勝 帝京大可児高 1-5 湘南工科大附高 J-GREEN堺]

 湘南工科大附は先制ヘッドを叩き込んだFW岩崎駿(3年)や、2試合連続で決勝ヘッドを決めたDF岩本陸(2年)らヒーローの多い決勝だった。5ゴール奪ったチームの中で左DF長橋由己(3年)も3アシストを記録。攻撃面で優勝に大きく貢献した。

 力強い攻撃参加や対人での強さなど持ち味多い長橋の最大の武器は左足キック。この日は前半14分に右CKから岩崎の先制ヘッドをアシストすると、3-0の後半18分にはMF田原廉登(2年)へ見事に縦パスを通してゴールを演出する。さらに31分にも左サイド後方からアーリークロスをFW吉浦宙(3年)へピタリと合わせて3アシスト目を記録した。

「自分の一番の特長は左足だと思っている。1日1アシストを目指している。3アシストできて良かった」と長橋。総体神奈川県予選準決勝で0-4の状況でも諦めずに仕掛けを繰り返して1点をもぎ取ったシーンが印象的なDFはこの日、情熱的な動きに加え、高い精度を見せつけた。

 同校の進学アドバンスコースに籍を置く長橋の将来の夢は一級建築士。課題の守備の不安を埋めて余りある攻撃力を持つ長橋は大学でもプレーすることを臨んでおり、実際に強豪大学からの誘いもあったというが、建築科がないという理由で断りを入れたのだという。「勉強と両立を掲げて高校入った」というDFは選手権出場、そして将来の夢実現のためにも妥協するつもりはない。

「ここからの2、3週間が選手権へ向けて大事になると思う。もっとスプリントできるように、そして、もっと左足の精度を上げていけるようにしたい」。まずは全力で選手権出場に挑戦する。

(取材・文 吉田太郎)

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