示した図抜けた得点感覚と意識の変化、期待の2年生FW旗手怜央がチーム救う2発
ゲキサカ / 2017年8月23日 18時19分
[8.19 第29回ユニバーシアード競技大会・台北大会GL第1節 日本代表2-0マレーシア代表]
チーム期待の2年生FWが、ユニバ初戦でいきなり2点を叩き出し、チームを勝利に導いた。今大会のユニバ代表の中で2年生は、FW旗手怜央(順天堂大2年=静岡学園高)とMF三笘薫(筑波大2年=川崎F U-18)のふたりだけ。2年生といっても実力、成績ともに申し分はない。なかでも旗手は昨年、1年生ながら関東大学リーグで9得点を挙げ、新人賞を受賞。柔軟性に富んだプレーと得点感覚の鋭さを評価され、3月にはU-20日本代表に選出され、ドイツ遠征に参加。7月にも『AFC U-23選手権中国2018予選』に参戦している。
しかし「相当緊張していた」というドイツ遠征では結果を出せず、U-20韓国W杯のメンバーから落選。再度招集された『AFC U-23選手権中国2018予選』でも、最後までゴールを決めることができなかった。
いわき市で行われた、ユニバ代表国内最終合宿のトレーニングマッチでもゴールを決められず、そのまま台湾入り。「ずっと点を決められなくて、悔しいというより焦っていましたね」と旗手怜央は振り返る。「でもここにきたらFWとして点を決めるのが仕事。絶対に決めてやろうと思っていました」。その思いが、大事な初戦でチームを救った。
先制点となった35分のゴールは、中野誠也のシュートのバーのはね返りを詰めたもの。本人は「うまくボールが転がってきたので、あとはもう決めるだけ」と笑うが、それを決めきるのが、旗手の旗手たる所以。
41分の2点目は「ゴールを確認する時間的な余裕がなかったので、そのまま反転して打った」というもの。ずば抜けた得点感覚と本能的ともいえるゴール前での状況判断で奪った、旗手らしい得点だ。“無得点”に苦しんだストライカーが、本番で調子を取り戻す強心臓ぶりを見せつけた。
一方で、守備に対する意識の変化もあった。ユニバ代表でもあり、大学生としてただ一人U-20代表に選ばれているGK小島亨介(早稲田大3年=名古屋U18)は「3月のドイツ遠征と7月のU-23アジア予選の時では、守備の意識がまったく違った」と証言する。
U-20代表での経験に加え、ユニバ代表主将・重廣卓也(阪南大4年=広島皆実高)の「お前がもっと守備をやれば、後ろが楽になる。チームのために何ができるかを、もっと考えてみろ」という言葉もきっかけとなった。「そう考えたとき、FWも守備の部分でチームに貢献しないといけないと思った。だから今は前からの守備も意識しています」。
下級生ということで「3、4年生の先輩たちにはずいぶんと自由にやらせてもらっている」ことも自覚している。守備の意識も、自分を自由にプレーさせてくれるチームメイトへの感謝のひとつだが、やはりFWとしての本分はゴールを決めること。
「試合に出たらまず1点。1点を決めきることを大切にしたい」とさらなるゴールを狙い、その先にある金メダルを視野に入れていた。
(取材・文 飯嶋玲子)
●ユニバーシアード競技大会2017特集
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
[関東大会予選]大成の2年生MF水谷良吾が代表決定戦で躍動。先制ヘッドで波に乗り、攻守で活躍:東京
ゲキサカ / 2024年5月3日 8時54分
-
8大会連続五輪出場決定のU-23日本代表…GK小久保玲央ブライアンが選んだMVPは!?
ゲキサカ / 2024年4月30日 5時32分
-
U-23日本の初陣、英記者評価は? 「年齢以上の成熟プレー」と絶賛…先発3人に最高点
FOOTBALL ZONE / 2024年4月17日 18時30分
-
【U-23日本代表プレビュー】3.5枠のパリ行き切符を懸けた戦いがスタート、初戦でまずは結果を/vsU-23中国代表【AFC U23アジアカップ】
超ワールドサッカー / 2024年4月16日 16時0分
-
日の丸背負う大学生FWのライバル関係…内野航太郎「塩貝がJリーグでやったなら、おれはこっちで結果を出す」
ゲキサカ / 2024年4月14日 5時39分
ランキング
-
1蛯名正義・調教師が凡走に終わった管理馬の気持ちに寄り添ってレースを振り返る 馬のメンタル面を理解するのは本当に難しい
NEWSポストセブン / 2024年5月11日 11時15分
-
2【新日本・BOSJ】開幕前日にトロフィーが壊れる非常事態 高橋ヒロムとエル・デスペラードも激怒
東スポWEB / 2024年5月10日 21時41分
-
3阪神は最大7点差をひっくり返されて大逆転負け 8回に岩崎が2発 岡留が1発被弾
スポニチアネックス / 2024年5月11日 17時23分
-
4ジョコの頭を水筒が直撃 初戦突破後にアクシデント イタリア国際
AFPBB News / 2024年5月11日 11時5分
-
5【ロッテ】佐々木朗希、自己最多123球も6回途中5失点で今季2敗目「思うように投げられなかった」…自己ワースト5四球
スポーツ報知 / 2024年5月10日 22時26分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください