[プリンスリーグ中国]3度の県外遠征実施した夏休みが転機に。状態上向きの玉野光南が立正大淞南撃破!
ゲキサカ / 2017年8月21日 7時58分
[8.19 高円宮杯プリンスリーグ中国第10節 玉野光南高 1-0 立正大淞南高 政田サッカー場]
高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プリンスリーグ中国第10節が、19日に各地で行われ、5位・玉野光南高(岡山)と4位・立正大淞南高(島根)が対戦。後半16分にFW出原稜太(3年)が決めた1点を守り切った玉野光南が1-0で勝利した。
選手権出場に向けて、リスタートを切った玉野光南が貴重な勝ち点3を手にした。後期初戦となったこの日は、MF朝原康平(3年)が「今日の試合に勝てば、残留に近づくし、プレミア参入戦も見えるので、全員で勝ちに拘ろうと話していた」と口にしたように、選手の気合は十分。前半2分に、左サイドを抜け出した出原のパスから、右サイドのMF後藤隆一(2年)がシュートを放つなど試合開始と共に勢いよく立正大淞南のゴールに迫った。
しかし、この好スタートが以降の試合運びを難しくしてしまう。「攻撃的な立正大淞南と殴り合いをするつもりはなかった。守備を引き締めて試合に挑むつもりが、思いのほか最初にチャンスを作れたのは想定外だった」。乙倉健二監督がそう振り返ったように、攻勢を強めた分、守備意識が手薄となり、15分には立正大淞南MF河岸真太朗(3年)にポスト直撃弾を許すなど失点してもおかしくない場面が散見。玉野光南も、朝原を中心としたボール回しから、MF高木凌(3年)や出原の突破を引き出すなど、どちらに転んでもおかしくない流れとなったが、両者ゴールネットを揺らせないまま、試合を折り返した。
後半も一進一退の展開が続く中、後半4分には玉野光南にビッグチャンスが到来。中盤からのスルーパスに出原が反応し、GKと1対1の場面を迎えたが、シュートはゴール左隅に逸れた。16分に訪れた後半2度目のチャンスも同じシチュエーションから。2列目でボールを持ったMF高松翔真(3年)が縦パスを通すと、再び出原が前線で反応。「良い身体の向きを作れたことと、トラップで相手を外すことができたので良かった」というファーストタッチで、ゴール前を上手く抜け出すと、今度のシュートはゴール左隅に突き刺さった。
「たまにやる気がない時もあるけど、やる時はやってくれる頼もしい選手」。そう朝原が評する男の一撃によって玉野光南が均衡を崩すと、ここからは立正大淞南の反撃を受ける時間帯もあったが、守備陣がきっちり対処し、逃げ切りに成功。朝原が「再開初戦で勝てたのは、次に繋がるし、勢いに乗れると思う」と口するにするように、価値のある一勝を手にした。
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