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22歳浅野&21歳井手口のゴールでロシアへ!!豪州に初勝利で“確率0%”のジンクス覆しW杯出場決定!!

ゲキサカ / 2017年9月5日 19時27分

 左サイドの高い位置でボールを持った長友が中に切り返して右足でクロス。絶妙なタイミングでオフサイドラインをかいくぐった浅野が完全にフリーになり、左足ダイレクトでゴール右隅にねじ込んだ。ジャガーポーズで喜びを爆発させた浅野にチームメイトも次から次へと駆け寄り、歓喜の輪が広がった。

 浅野の昨年9月6日のW杯アジア最終予選・タイ戦(2-0)以来、約1年ぶりとなる国際Aマッチ3得点目でリードを奪った日本。後半に入ると、浅野と乾の両翼が果敢に仕掛け、追加点のチャンスをうかがう。オーストラリアは後半16分に最初のカードを切り、FWジェームス・トロイージに代えてFWトミ・ユーリッチを投入した。同25分にはFWトーマス・ロギッチを下げ、FWティム・ケーヒルを送り込む。過去の日本戦で9戦5発を記録している“日本キラー”の登場にスタジアムの日本サポーターからは大きなブーイングが飛んだ。

 日本は後半30分、乾に代えてFW原口元気を投入し、最初のカードを切る。直後の32分には大迫のポストプレーから井手口のパスに反応した原口がスピードでDFをかわしてゴール前に突進。PA内左からグラウンダーのクロスを入れたが、井手口のシュートはゴールラインぎりぎりで相手選手のブロックに遭い、追加点とはならなかった。

 後半35分には判定に異議を唱えたバヒド・ハリルホジッチ監督がピッチに入って猛抗議。主審から注意を受ける一幕もあった。すると直後の後半37分、原口が粘ってボールをつなぎ、井手口がPA手前から右足を一閃。豪快なミドルシュートをゴール右上に叩き込んだ。井手口は国際Aマッチ3試合目の出場で初ゴール。大舞台で貴重な追加点を奪い、2-0とリードを広げた。

 控え選手たちも飛び出し、ピッチ上で歓喜に沸く選手たち。井手口も満面の笑みでもみくちゃにされた。日本は後半42分、大迫に代えてFW岡崎慎司、同44分には浅野に代えてFW久保裕也を投入し、逃げ切りを図る。3分間の後半アディショナルタイムも最後まで集中力を切らさず、2-0の完封勝利。ロシアへの道を切り開いた。

 W杯予選で過去5分2敗と勝ったことがなかった“天敵”を初めて破る歴史的な1勝でつかみ取ったW杯出場権。さらには“W杯出場確率0%”という過去のジンクスも打ち破った。最終予選は昨年9月1日にホームで行われた初戦でUAEに1-2で敗戦。現行の予選方式となった98年フランスW杯以降、過去5大会のアジア最終予選で初戦が黒星だったチームはすべて予選敗退に終わっていたが、いずれも過去のデータを覆した。

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