U-18代表候補合宿スタート。FW田川は「何もできなかった」U-20W杯の経験伝え、2年後の雪辱目指す
ゲキサカ / 2017年9月5日 5時2分
19年U-20W杯のアジア1次予選、「AFC U-19選手権2018予選」を11月に控えるU-18日本代表が4日午後、大阪府内で候補合宿をスタートした。今回のメンバーは8月のSBSカップ国際ユースサッカー(静岡)のメンバー20人を除く27名を選出。4日にJ3に出場したMF芝本蓮(G大阪ユース)のみ初日の練習に参加しなかったが、その他の26名が競争をスタートした。
2か月後には19年U-20W杯へ向けた戦いが幕を開ける。その中で今回、U-20日本代表として5月のU-20W杯を戦ったFW田川亨介(鳥栖)が、今年2月のスペイン遠征以来となるU-18世代の日本代表合宿に参加した。
その田川はU-20W杯で学んだことを同世代の選手たちに伝えていく義務があると感じている。「伝えていく役目というのがあると思うので、自分が学んできたことを18でも還元できるように、積極的にやっていこうかなと思っています」。
今回、Jリーガーとして参加しているのも田川とMF齊藤未月(湘南)の2人だけ。球際の部分やトレーニングから厳しさを求める部分など、世界で学んだこと、Jリーグで学んだことを伝えながら、自分が高校生、大学生たちを引っ張る意気込みでいる。
ルーキーイヤーながら4月のJ1新潟戦で初ゴールを記録するなどアピールし、逆転でのU-20W杯代表の座を掴んだ田川だが、U-20W杯については「あの大会は悔しい。何もできなかったというのが正直なところ」と悔しさをにじませる。グループリーグ最終節のイタリア戦はフル出場も無得点。ベネズエラとのラウンド16では先制された4分後の延長後半7分から出場したもののチームを救うことができなかった。
だからこそ、「2度とあんな悔しい思いをしないでいいように、積極的にやっていきたい」と誓う。スピードを活かした裏へ抜ける動きというストロングポイントも「まだ足りない」「もっと伸ばさなければいけない」と感じた世界大会だった。帰国後、鳥栖ではその部分の強化を意識し、試合では思い切り良くプレーすることができているという。
U-18世代において、実績では間違いなく他を引き離しているが、まずは特に仲が良いというFW安藤瑞季(長崎総合科学大附高)や他のFWたちとの競争。力を実証してエースストライカーとしての信頼を勝ち取るつもりでいる。
U-18代表候補合宿初日は3人、4人が絡んでダイレクトでボールを運ぶトレーニングなどを実施。前日、鳥栖で練習試合に出場した田川は、他の前日試合出場組とともに疲労面を考慮されて練習を途中で切り上げ、安藤やMF佐々木大樹(神戸U-18)ら11名のみがゴールをおいての5対5などフルメニューを消化した。
本格的なトレーニング、競争は5日から。田川は「(影山雅永)監督も言っていたんですけど、自分の持っているものを出し切ることもそうだし、自分みたいなタイプもなかなかいないと思う。自分のストロングポイントを出せれば違いを示せると思うのでそこを意識しながらやっていきたい」。東京五輪、A代表を目指すと同時に、U-20W杯でのリベンジへ。U-18世代の仲間たちとともにまずはアジア突破を果たす。
(取材・文 吉田太郎)
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