青森山田からプロ入り果たしたMF郷家友太とFW中村駿太が語る進路、選手権、そして将来について
ゲキサカ / 2017年9月7日 6時32分
―実際に一緒にプレーしてもう半年が経ちます。
郷家:「もう、すでにみんなから一目置かれる存在になっていますよ。ただ、合流初日の挨拶のときはガチガチでしたね。こっちにも緊張が伝わってきました」
中村:「それは緊張しますよ。最初は受け入れてもらえないだろうなと思っていましたから」
郷家:「駿太が相当な覚悟と決意を持ってここに来たのはみんな分かっていたし、みんな凄く受け入れていたよ」
中村:「本当に感謝しか無いです」
―一緒にプレーして感じることはありますか?
郷家:「前線で凄くボールを収めてくれるので助かりますし、シュートが思った以上にかなり上手いので嫉妬しています(笑)」。
中村:「普通に足下からでもゴールを決められるのに、ヘッドでも決められるのは『ズルい』なと思っています(笑)」
―実際に2人ともカテゴリーこそ違えど、プロ入りが内定しました。
郷家:「プロが決まる前から2人でずっと将来のことを話していました」
中村:「もう何度も何度も。U-18日本代表のことも含め、お互いのクラブのことも、本当にいろいろ話しました」
郷家:「どんなキャリアを踏みたいとか、どういうプレーができるようになりたいとか、理想を語り合ったりもしました」
中村:「今、遠征の部屋だけじゃなく、クラスも同じなので、常に一緒にいますから」
郷家:「寮以外はほぼ一緒です」
中村:「そんな仲間が、神戸というビッグクラブに評価をされて入団を決めたのは、本当に凄いなと思いますね。さすがだなと」
郷家:「駿太は信頼できるFWだし、僕らの年代でも抜けている存在なので、2人でプロに行けることは凄く嬉しいですし、山形で結果を出して、さらにスケールアップすると思っています」
―青森山田で残すはプレミアリーグと選手権になります。
中村:インターハイではチームとしても、個人としても納得のいく結果ではありませんでしたし、凄く悔しい思いをしたので、もうあんな思いはしたくないです。そのためにも僕はチームのためにゴールを決める、結果を出すことが僕に与えられた仕事なので、選手権までの残りの期間で、もっと点の獲れる選手になれるように、もっと成長をしたいです。目標はもちろん2連覇、2冠です」
郷家:「選手権は何としても獲りたいタイトルだと思っています。プレミアもそうですが、どうしても去年のチームと比較される大会になると思うので、そこはプレッシャーも当然感じます。でも、チーム自体もそうですが、僕自身が去年の自分より何が成長できているかを、はっきりと比べることが出来る大会にしたいと思っています。個人的な想いからすると、去年は優勝こそしましたが、個人的にはゴールがもっと欲しかった大会でした。そのゴールが本当に欲しいので、駿太と同じで結果を残したいのと、黒田監督、コーチ、家族に恩返しの気持ちを目一杯表現する大会にしたいです」
―最後に2人は高校卒業後プロに進みます。どのような選手になって行きたいですか?
中村:「僕は小さい頃からずっとFWとしてゴールを決める、ゴール前での仕事をやってきました。なので、プロになってもその姿勢を変えずに、ゴールにもっとこだわって行きたい。あと、試合に出られるのならどのポジションでも構わないという覚悟を持っているので、そのポジションで求められたことをしつつ、チャンスどころではゴール前に入って、決定的な仕事をしたいです。そして、沢山の人から愛され、応援される一流の選手になれるようにコツコツ努力をしたいです」
郷家:「僕はボランチの意識をもっと高めて行こうと思っています。攻守に渡って関わることに自信があるので、そこをもっと伸ばして行きたいです。そして、チャンスどころでは走力で相手に勝って、ゴール前に飛び込んで行ける選手になりたいと思います」
(取材・文 安藤隆人)
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