会話重ねて自身と仲間の良さ引き出したMF山田康太。華麗に、そして戦い、U-18代表候補合宿で存在感
ゲキサカ / 2017年9月7日 12時53分
5月のU-20日本代表候補合宿については「自分を出せていない時があった。ああいうことがあってはいけない」と反省。また、6月のU-18日本代表ポルトガル遠征を負傷辞退と年代別日本代表で十分に力を発揮することができていなかったMF山田康太(横浜FMユース)が、今月4日から6日まで実施されたU-18日本代表候補大阪合宿で光るプレーを見せていた。
判断速く、ボールを動かす特長を発揮。前日に行われた11対11の“青白戦”では先制ゴールを決めた。相手に距離を詰められているような状況でもDFをいなしながら正確なパス。加えて、球際の攻防でも脆さを見せることなく、戦い、競り勝っていたことが印象的だった。
山田は「みんな上手くて、楽しい。特長とかも分かってきて、そういうところでやりやすさを感じている」。初めてともにプレーする選手もいる年代別日本代表でのプレーが簡単なものではないことを理解している。
だからこそ、「自分の良さを出すにはコミュニケーションの部分だったりが大事だと思うので、ピッチ外でもみんなと話をすることは意識しています」と山田は説明する。周囲の良さを引き出し、自分の良さを引き出してもらうために会話を重ねてきた。
もちろん、それだけが理由ではないだろうが、合宿を通してコンビネーション良くボールをかかわり続ける部分、その精度などを発揮して存在感。「初日の練習とかに比べて大分みんなとも仲良くなったし、向こうから要求もしてくれるし、自分からも言いやすいんで、だからもっと長くやれればもっとよくなる自信もあります」と手応えを口にしていた。
ダブルボランチでコンビを組むこともあった1学年上のJリーガー、MF齊藤未月(湘南)から刺激を受けることも多かった。齊藤は2年前、国体神奈川選抜の一員としてともに全国制覇を経験。「久々に会うとボール取る能力は凄いなと感じさせられるんで、そういうところは目標に。でも、自分の良さもあるんで、未月の守備とかも見習いながら自分の良さを出して頑張っていきたい」と誓った。
齊藤や今回未招集のMF伊藤洋輝(磐田U-18)、MF藤本寛也(東京Vユース)ら含め、争い激しいボランチのポジション。その中で“中盤の貴公子”とも評される山田が、中盤で華麗に戦い、より自分の良さを出して、チャンスを掴む。
(取材・文 吉田太郎)
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