肉体派DFが加えた「考える習慣」「守備の方法論」。流経大柏CB関川郁万が元代表CB岩政との練習で新たな発見
ゲキサカ / 2017年9月9日 20時29分
岩政氏は「(「守備の方法論」についてのアドバイスの)消化の仕方はボクが正解という訳でもないし、今の日本代表選手が正解な訳でもない。彼らの自分の正解を見つけるしか無いですから。それは自分で試行錯誤するしかないですし、色々な仮説を立てて失敗して、成功してを繰り返して、練習を毎日繰り返して、試合を繰り返して、それが経験になっていく」と語る。それに対して、関川も「自分のやり方は自分次第、(岩政氏の方法論の中で)自分の印象に残った言葉を選ぶようにしています」と取捨選択をしながら、自分が成長する上で必要な部分を取り入れている。
インターハイではU-18日本代表FW安藤瑞季(長崎総合科学大附高)ら高校トップクラスのストライカーたちとマッチアップ。スコアでは勝ち続けて優勝したが、1対1で抑えられなかった部分もあり、自身のプレーについて考えるようになり始めたところだった。「インターハイで安藤瑞季たちとやって、フィジカルとか凄くて。試合終わった後にどうしようかとか考えていたんですけど、(安藤に対しては)体を当てすぎて入れ替わってしまったところがあった」。反省したり、自分の中でもっとこうすれば、という仮説を作る習慣が生まれ、岩政氏との出会いによってそれを日々のトレーニングから意識するようになるなど、より上のレベルに行くために変化しつつある。
所属チームのトレーニングで指導を受けるDAY3を挟んで最終回のDAY4ではJクラブのトレーニングに参加する予定だ。「話聞いた瞬間から楽しみですし、良いアピールになると思う。(試したいことは)ヘディングですね。プロとやって1回でも叩ければ自信になると思う」。突き抜けた才能の持ち主が、『NIKE ACADEMY TIEMPO MASTERCLASS』をきっかけにどう変化していくのか。Jリーガーとの力試しへ向けて、どう守るかの仮説を立て、実際の対戦でできなかったこと、それに対する改善がまた彼を進化させるはずだ。
(取材・文 吉田太郎)
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