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岩政特別コーチに教わったヘッド、アプローチを尚志の仲間の前で表現したCB馬目、「伝える」ことにもこだわる

ゲキサカ / 2017年9月21日 12時10分

 反省点もある。それは「伝える」という部分だ。馬目は相手FWに背負われた状況で「股下でつついて奪うところをもっと伝えていけば、もっと早い段階でボールを奪えたりするんじゃないかと思ったりしている」と振り返った。

 自分自身はDAY2までのトレーニングで岩政特別コーチから「つつく」コツを学んでいたが、それをチームメートに共有していなかった。もっとチームが良くなるために、勝つために「伝える」こと。DAY2のトレーニングの後に「自分がリーダーになろう、自分がリーダーシップとって学んだことを発信してやろうと思っています」と語っていた馬目は、「発信していかないと尚志のリーダーになれない。もっと自分から発信できるようにしたい」と改善することを誓っていた。

 コミュニケーションを取る上でも、自分が思ったことを周りに発信して状況を変えるためにも、声はサッカーにおいて欠かせない。もちろん状況にもよるだろうが、岩政特別コーチは「走れ」や「戦え」という声が必ずしもサッカーにおいて必要だとは考えていない。だが、思ったことを伝えなければ個人、チームがより良いプレーをすることはできない。岩政特別コーチも2年生の馬目が遠慮してか、チームの中でまだ十分「伝える」ことを発揮できていないと感じていた。

「声がけの仕方はそれぞれですけれども、遠慮したりするのは問題ですから。(馬目は)まだまだやれるかなと。彼が気づいたこと、もしくは僕に教わったことをチーム全体に伝えられるようになればもっと彼の存在感は増すはずですし、チームは強くなりますし、全ていいことしか無いですからね」

 尚志の仲村浩二監督は馬目について「最近相手を自由に走らせないようにすることができるようになった」と頷き、先輩CB松本は「アプローチとか相手に背負われた時にしっかりつついたりしてボール奪取能力上がってきた」と成長を認めている。身体能力の高さはチーム屈指のDFだが、まだまだ強豪校の中で絶対的な存在にはなることができていない。この日、岩政特別コーチから「自分が思っていた以上にレベルが高かったですね。単純に選手たちのレベルも高いですけれども言われたことを実践できる。やろうとする力、素直さもそうですけれども選手たちに大事な力ですし、それを感じました」と評された尚志のチームメートとともにより進化を果たすことができるか。

 DAY4はかつて馬目が育成組織に在籍していた鹿島に練習参加する模様。これまで、岩政特別コーチの指導をきっかけにトレーニングや試合でできなかったことを振り返り、どうすれば、改善できるかを考えるようになったという馬目はプロの選手に振り回されないように考えて、準備して最後のトレーニングに臨む。「まず自分が準備からしっかりしないとプロなんで甘く入ったらやられてしまう」。これまでは周囲も認める身体能力に頼っていたというCBが、『NIKE ACADEMY TIEMPO MASTERCLASS』で学んできたこと、そしてこの日欠けていた「伝える」ことをより意識して、国内最高峰の選手たち相手に力を試す。

(取材・文 吉田太郎)

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