[AFC U-16選手権予選]11人全員を入れ替えて11得点。日韓W杯世代のU-15日本代表が層の厚さを見せ付ける
ゲキサカ / 2017年9月24日 22時18分
こうした相手に有効な手段の一つはやはりサイド攻撃で、19分に成岡と菅原のコンビで左サイドを崩して決定機を作ると、24分には右サイドからの速いクロスにこれが初の代表戦となる小塩が合わせて、2-0。「初めての代表だったので、点を取ってアピールしたかった」という男が貴重な2点目を奪い取った。
こうなるとシンガポールの心にもヒビが入り、日本は逆に大胆なプレーが出始める。38分には相手ゴール前で粘って粘ってボールを保持した青木がDFが壁を作っているような状況から少し強引に打ち切ると、これが相手DFに当たってコースが変わってゴールイン。さらに直後の39分には成岡がミドルシュートを決め、41分にはCKからMF近藤が5点目のゴールを突き刺して、シンガポールを完全に沈めた。
日本はハーフタイムにあらためて動き出しの部分を徹底。後半も手を抜くことなくシンガポールを追い詰める。後半3分に西川がロングループシュートを決めれば、4分には青木がスルーパスに抜け出す形から追加点を奪い、さらに16分にも青木が決めてハットトリックを完成。「初戦で6点取った選手(FW中野桂太=京都)がいるので、ハットトリックでも満足できない」と言うものの、ストライカーの仕事はしっかり見せた。
さらに29分にはダイナミックに斜めに走り込んでペナルティーエリア内でフリーになった途中出場のMF青島健大(清水ジュニアユース)が青木の落としを受けて右足シュートを突き刺す。その後も中野桂のPK、荒木のミドルシュートで追加点を奪った日本が、11-0の大勝を収めた。
11人全員を入れ替えながら初戦に続く圧勝となり、選手層の厚みを見せ付ける格好となった日本。得失点差のアドバンテージを得てマレーシアとの第3戦は引き分けでも突破が決まる状況となったが、有馬監督は「もちろん、勝ちを狙いにいく」と明言。また第1戦のメンバーにそのまま戻すのではなく、第2戦でのパフォーマンスが良かった選手をミックスした陣容で臨むことも明らかにした。
2002年の日韓W杯開催年以降に生まれた選手たちで構成された「02ジャパン」は中1日を挟んだ24日に、2年後のU-17W杯に向けた“最初の関門”と言うべきマレーシアとの試合を戦うこととなる。
(取材・文 川端暁彦)▼関連リンク
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