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[adidas cup Tokyo]府リーグ戦の敗戦、3人のJ内定選手の存在が活力に。悲願の選手権出場目指す興國が鹿島学園を破る

ゲキサカ / 2017年9月30日 19時25分

 そして、27分には相手のビルドアップを引っ掛けると、MF須田千聖(3年)が前目のポジショニングを取っていた相手GKの頭上を越えるロングシュートを決めて1点差とした。興國は後半、チャンスを得たサブ組の選手たちのバックパスが増えてしまうなど、攻撃のリズムが生まれず。それでも2-1で白星を収めた。

 興國は今大会、約1か月ぶりに3-4-3システムにチャレンジ。大垣、FW村田透馬(2年)不在の中でも攻撃面の良さが出ていた一方、DF村岡正梧主将(3年)やDF塩崎悠司(3年)を中心としたディフェンス面も簡単にはチャンスを作らせず、内野智章監督は「この流大さん(前日に対戦した流通経済大)と鹿島(学園)さんでスコア以外のところでいいところを見つけられた」と収穫を口にしていた。

 9月には大阪府1部リーグで大阪学院高との首位攻防戦で敗れて2位。だが、村岡は「(大阪)学院戦負けて2位で終わったんですけど、多くのものを得られて、選手権へ向けて改善してできるようになってきている」と語り、西村も「いい意味で変わるきっかけになった」と振り返る。ボールを大事にするというチームコンセプトであるが故に、ターンできる場面でボールロストを怖れてそれができず、バックパスが増えてリズムを崩してしまっていた。そこからチームは改善に取り組み、この日の先発組は前を向いてパスを繋ぎ、相手の間に入っていく部分が怖さを生み出していた。

 また、興國はJリーガー3人が誕生したことが他の選手たのモチベーションになっているという。興國は他校以上に「プロになる」という目標を持った選手たちの集まり。それが叶わなかった選手たちは悔しさもあるというが、村岡は「プロ3人出てくれたことで自分の甘さに気付かされた部分があって、悔しいのもあるんですけれども、これから大学に向けても4年後、絶対に見返すという気持ちです。いい影響、パワーになっている」と語った。
  
 プロ内定3選手を擁する興國の目標は悲願の選手権初出場。対戦相手の徹底した分析で良さを消されたり、逆境での弱さが課題となってしまっていたが、選手たちは今年こそ、それらを上回る覚悟。“育成の興國”が今年、結果も掴む。

(取材・文 吉田太郎)

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