「味わったことない悔しさ」をバネに…クラブで5戦3発の武藤が秘める自信
ゲキサカ / 2017年10月2日 21時46分
6日のキリンチャレンジ杯・ニュージーランド戦(豊田ス)、10日の同ハイチ戦(日産ス)に臨む日本代表が2日、愛知県豊田市内で合宿2日目の練習を行った。この日の練習からFW武藤嘉紀(マインツ)、FW浅野拓磨(シュツットガルト)、DF吉田麻也(サウサンプトン)、DF酒井高徳(ハンブルガーSV)、GK川島永嗣(メス)の海外組5人と、前日1日にJ1リーグ戦のあったDF槙野智章、MF遠藤航(ともに浦和)が合流。この日から参加の7人はランニング中心の軽めのメニューで調整した。
約1か月前の悔しさをぶつける。8月31日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦(2-0)で昨年10月以来の代表復帰を果たした武藤だったが、試合は海外組でただ一人となる屈辱のベンチ外。6大会連続6回目のW杯出場を決め、歓喜に沸くチームの中で「今まで味わったことのない悔しさ」に耐えていた。
「いろんな悔しいことを経験してきたけど、また違う悔しさというか、言葉では説明しづらい悔しさがあった」。続く5日のサウジアラビア戦(0-1)はベンチ入りしたが、出番なし。前回招集された昨年10月時もケガのため参加を辞退しており、代表戦出場は昨年9月6日のタイ戦(2-0)を最後に1年以上、遠ざかっている。
クラブではその鬱憤を晴らすような活躍を見せている。9日のレバークーゼン戦、20日のホッフェンハイム戦、そして30日のボルフスブルク戦で得点を決め、前回の代表後に行われたブンデスリーガ5試合で計3ゴール。今季はDFBポカールを含めれば、公式戦8試合で5ゴールとしっかり結果を残している。
自信を持って代表に戻ってきた。「公式戦で点が取れていることは自分自身のモチベーションにとっても重要。自分自身のコンディションも良いので楽しみ」。今回はFW岡崎慎司、FW本田圭佑、MF長谷部誠らが招集されず、特に岡崎に関してはハリルホジッチ監督も「杉本と武藤にチャンスを与えたいと思った」と説明。サイドもこなす武藤だが、今回はクラブと同様にセンターフォワードとしてチャンスが回ってくる可能性が高い。
「(サイドと中央の)どちらでチャンスがあるか分からないけど、前で出ることになったら、裏への抜け出しと、裏がなかったときの足下を使い分けながら、貪欲にゴールを狙っていきたい」。そう意気込む武藤は岡崎らの招集外について「その人たちが入っていたら、自分が入れていたか分からない。このチャンスを逃すわけにはいかない」と決意を強めていた。
(取材・文 西山紘平)
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