武藤と乾それぞれの良さを引き出した“名脇役”長友の貫禄
ゲキサカ / 2017年10月7日 3時14分
[10.6 キリンチャレンジ杯 日本2-1ニュージーランド 豊田ス]
フィールドプレイヤー最年長の31歳が抜群の存在感を見せた。日本代表DF長友佑都(インテル)は豊富な運動量で左サイドを繰り返し上下動。後半25分まではFW武藤嘉紀、それ以降はFW乾貴士と縦関係を組み、それぞれの良さも存分に生かした。
「連係もすごい良くて、オーバーラップしたら使ってくれたり、逆におとりにして中に入っていったり、武藤とも乾とも良い関係でできた」。コンビネーションに手応えを感じていたからこそ、「アシストとか、ゴールにつながる結果を出したかった」という欲もあった。
両者の特長を考えてプレーした。「武藤は自分で仕掛けたいタイプなので、1対1の状況をつくってあげようと思った。乾が持つと、自分がオーバーラップすればいいタイミングで使ってくれて、リズムが出た」。W杯アジア最終予選ではFW原口元気と縦関係を組むことが多かったが、三者三様のプレースタイルは日本の武器にもなると考えている。
「武藤も乾も原口も勢いがある。強豪相手でもやれるんじゃないかと思っている」。さまざまな選手とプレーすることで自分自身の幅も広がった。「今まではイケイケで自分が行けばいいという感じだったけど、今は周りを生かしながら自分も生きるというか、引き出しも増えたし、ボールを受けてプレーするのが楽しい」と、自分自身の成長を実感している。
今回、左サイドバックでは初代表のDF車屋紳太郎が招集されたが、来年6月開幕のロシアW杯に向けて各ポジションで競争が待っている。「同じポジションのライバルが活躍するなと思ってやるようなレベルの低い戦いはしたくない。ライバルの選手が活躍して、それ以上に自分が活躍するのが本当の競争意識だと思う」。そう持論を展開し、「ライバルが出て、いいプレーをしても、自分はそれ以上のプレーをすることを心がけている」と、ポジション争いを歓迎していた。
(取材・文 西山紘平)
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