「俺がやるのかどうかは別として…」 原口、武藤の“面白い動き方”に刺激
ゲキサカ / 2017年10月9日 21時32分
ケガをして気付いたことがあった。日本代表FW原口元気(ヘルタ・ベルリン)は、改めて「サッカーができるって、やっぱりいいなと感じた」と白い歯を見せた。
合流初日となった3日のランニング中に左太腿に張りを訴え、練習を中断。その後は別メニューでの調整が続き、6日のニュージーランド戦はプレーするチームメイトを90分間ベンチから見つめた。代表メンバーに招集されながらも、原口がピッチに立たなかったのは16年6月7日のキリンチャレンジ杯ボスニア・ヘルツェゴビナ戦以来。その間に行われた12試合には全試合出場していた。
13試合ぶりに90分間をベンチで過ごしたが、久し振りに“外”から仲間のプレーを見たことで、気付いたこともある。
本来、原口が入るべき左サイドハーフの位置には、約2年ぶりに先発出場を果たしたFW武藤嘉紀(マインツ)の姿があった。左サイドにとどまるのではなく、時には中央に走り込んでボールを呼び込んだ武藤は、ポストプレーをこなすなどフィジカルの強さを発揮して組み立てに絡んだ。
「ヨッチ(武藤)の動き方は面白かった。サイドにいながらポストプレーする位置に入ったり。あれを俺がやるのかどうかは別として、違うプレーの仕方を見たなと思った」。持ち味のドリブルで状況を打開する自身とは異なるプレーで攻撃に関与する武藤の動きは新鮮に映ったようだ。
別メニュー調整が続いたが、前日の8日から全体練習に合流。「昨日から全部やれているので問題ない。大丈夫です」と、翌日に控えたハイチ戦に向けて臨戦態勢は整った。全体練習に加われなかったのは、わずかな期間だったが、「ちょっとフラストレーションも溜まった」と苦笑。しかし、「久し振りにケガをして、サッカーができるって、やっぱりいいなって感じた」とケガをしたことで、プレーできることに改めて喜びを感じられたと笑う。ニュージーランド戦でピッチに立てなかった分、ハイチ戦で出場機会をつかめば大暴れしようと燃えている。
(取材・文 折戸岳彦)
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