森山監督「決勝トーナメントへの良いレッスン」守備の課題露呈したフランス戦
ゲキサカ / 2017年10月12日 3時30分
[10.11 U-17W杯インド2017 E組第2戦 日本1-2フランス]
自分たちで試合を難しくしてしまった。警戒していた9番FWアミン・グイリ(リヨン)に痛恨の2失点。U-17日本代表の守備の柱であるDF小林友希(神戸U-18)は「前半から守備がコンパクトにできなくて、相手の中盤に自由を与えてしまった」と悔しそうに振り返った。
大きなサイドチェンジで左右に揺さぶられた。日本のDF ラインとボランチの間にポジションを取ったインサイドハーフの10番MFマクサンス・カクレ(リヨン)と8番MFオレリアン・チュアメニ(ボルドー)にスペースを突かれ、多くのピンチを招いた。
ダブルボランチのMF平川怜(FC東京U-18)とMF奥野耕平(G大阪ユース)はインサイドハーフ2人の対応に終われ、「潰せるところも潰せなかった。そこは課題かなと思います」と奥野は反省。小林は「トップ下(インサイドハーフ)の選手をセンターバックがケアできればもうちょっと守備がうまくいったんじゃないかな」と、連動したディフェンスができなかったことを悔やんだ。
「どの選手もスピード、推進力ある選手だった。スペースを与えない守備ができればもっと相手の特徴を消せたと思う」(小林)。中盤の対応で後手を踏み、人数をかけても“個”の突破は防げなかった。
チームとして組織的な守備を築けなかったが、今後への課題として受け止める。森山佳郎監督は「全く悲観的には捉えていない」と言い切り、「対応が悪いとこうなっちゃうよということを露呈してくれた。ノックアウトステージに上がればヨーロッパの強豪と当たる可能性も高いと思うので、僕らも頭に入れて修正したい。ノックアウトステージに向けた良いレッスン」と前向きにこの先の戦いを見据えた。
(取材・文 佐藤亜希子)
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