ドリブル軍団屈指のテクニシャン、中央学院FW清野「相手が『何もできないな』というような状況にしたい」
ゲキサカ / 2017年10月12日 22時17分
[10.9 選手権千葉県予選決勝T2回戦 東邦大東邦高 0-6 中央学院高 中央学院大つくし野G]
千葉のドリブル軍団、中央学院高は前半、2点を先取した一方でやや大事に攻めすぎた部分もあってチャレンジする姿勢、やや“遊び心”が欠けている部分があった。ハーフタイムにもその点について指摘されていた選手たちだが、後半はドリブラーたちが躍動。特にそのキープ力で存在感を放っていたのが、下級生時から公式戦に出場してきたテクニカルFW清野英国(3年)だ。
「相手の逆を取りまくって相手が『何もできないな』というような状況にしたいなと思います」という清野。この日は前半15分にこぼれ球を押し込んで2点目のゴールを奪ったほか、ボールを持てばテクニカルなドリブルでアンストッパブルな存在になっていたように映ったが、本人は「今日は全体的に調子が悪くて、何もできなかったです」と首を振る。
ボールを取られる回数、引っ掛けられる回数が多かったことが納得できない理由だった。ボールを失うことが多かったことによって、「相手を騙すこと」ができなかった。清野にとっては「どれだけ周りを騙せるかが重要」なのだという。得意のパスでいなしながら、相手が警戒したところをドリブルで切れ込み、決定的なラストパスを通す。だからこそ、ミスを減らし、積極的にボールを受けに行って、「騙す」回数を増やして行くつもりだ。
1学年上の先輩MF児玉駿斗の背中を追って東海の強豪・東海学園大に進学する予定。「一個上に児玉くんがいるので目標に追いついて追い越していけたらなと思います」。同じく中央学院高から東海学園大へ進んだFW武田拓真(4年)が来季の岡山入りを決め、FW榎本大輝(3年)は岐阜の特別指定選手となった。同じルートの先を行く先輩たちを越えることが目標。まずは選手権で自分の力を出し切り、中央学院の勝利に一つでも多く貢献する。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校選手権2017
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