[MOM474]中央大FW池谷友喜(4年)_今季初出場から驚異の3戦6発、父親はJ2熊本監督
ゲキサカ / 2017年11月1日 17時43分
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.11 関東大学2部L第16節 中央大3-2青学大 中央大サッカー場]
一進一退の攻防に決着をつけたのは、絶好調FW池谷友喜(4年=熊本ユース)だった。2-2で迎えた後半14分、左CKをFW大橋祐紀(3年=八千代高)がヘッドで折り返すと、池谷が頭でコースを変えて流し込む。「大橋がヘディングするときに来るなというのがあった」というイメージ通りのゴールで決勝点を奪った。
池谷は前期リーグは無念の出場なし。しかし夏場の練習試合から得点を量産してアピールを続けると、10月1日の神奈川大戦で初スタメンを勝ち取った。ポジションを争っていたFW太田翔(2年=横河武蔵野FCユース)の負傷によって巡ってきたチャンスだったが、そこで池谷はハットトリックを記録。続く朝鮮大戦でも2ゴールを記録して、勝利に導いた。
そして11日の青学大との一戦でも左FWで先発すると、勝利に導くゴールを決めた。これで3戦6発。得点ランキングでも一気に7位タイに浮上した。5連勝を飾ったチームの好調ぶりを象徴する活躍を見せる4年生は「まだ何も成し遂げていない。昇格、優勝を目指すためには、僕らは勝っていくしかない。自分たちはチャレンジャーなので、一つ一つ勝っていくしかない」と気合十分に話した。
池谷はロアッソ熊本の監督を務める池谷友良氏の長男。兄弟は姉と弟がおり、弟の池谷良真も新潟経営大でサッカーを続けている。サッカーは小学校4年生の時に柏レイソルのジュニアチームで始め、翌年、熊本の監督に就任した父親に連れられて熊本に移住した。そこから高校卒業まで、ロアッソ熊本の下部組織でサッカーを続けた。
日常生活では親子でも、サッカーというフィルターを通せば、父親は時にトップチームの監督、時に社長という特殊な存在だった。ジュニアユースのころは「池谷の息子だから使われているんだよね」という心無い声に落ち込んだこともあった。高校に進学する際には一度、父親の下を離れることも考えたという。
「高校で離れようと思って相談したのですが、『お前の力で出れてるんだぞ』『そんな声気にすることはない』って。今でもアドバイスは貰っていて、熊本の練習にも何回か参加しているのですが、別にお前のプレーは悪くないから、質と量をもっと高めていけと言われています」
「サッカーについては結構厳しいアドバイスが多かった。小さい頃からあまり褒められたことがない。でもそれがあるからもっともっと向上していけると思うし、もっとやらないといけないと思わされるので、厳しい言葉には感謝しています」
今では親父の偉大さに気づくばかりだという。「立ち上げから関わって、社長も務めて。出来れば親父のチームでやってみたいですね」。
進路は未定。12月末までに返事をくれればいいという企業から入社内定ももらっているが、今は「サッカーは続けたい」という思いが強いという。「父とも話しているのですが、どのカテゴリでも3年から5年はやりたいと思っている。ここで辞めたら絶対に後悔すると思うので」。
1部復帰へ向け勢いづく中央大。父親も含め、熊本には中央大のOBが多く、FW安柄俊らからは発破をかけられているという。「結果を出せば、必ず見てくれている人がいると思う。結果を出し続けて、チームと共に上に上がっていければなと思います」。今が最大のアピールチャンス。このまま得点を重ねれば、注目度は否が応でも増すはずだ。
(取材・文 児玉幸洋)
●第91回関東大学1部L特集
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