“相手の土俵”でも屈さず、夏4強の浦和学院が注目FW田中とSB宇津木ゴールで難敵突破!:埼玉
ゲキサカ / 2017年10月18日 11時57分
浦和学院は相手の素早いロングボールでの仕掛けに合わせる形となり、落ち着いた攻撃をすることができなかった。“相手の土俵での戦い”となったこの日光ったのはスピーディーなパスワークや個の突破よりも、ハードワークやメンタリティーの部分だ。
森山監督から「相手のストロングに対して、優位に立つ。ファーストコンタクトでしっかりぶつかれ」とアドバイスを受けていた浦和学院は空中戦で抜群の強さを発揮する安居やCB中里竜也(2年)、CB古澤亮平(3年)が相手の再三に渡るロングボールやFK、CKをしっかりと跳ね返して決定打を打たせない。後半27分には狭山ヶ丘の佐藤に背後へ抜け出されたが、シュートはGK正面。MF齋藤雅之(3年)や岡部の献身的なランニングもあり、浦和学院は相手に飲み込まれることなく試合を進めていく。
そして後半28分、浦和学院が決勝点を奪う。中盤左サイドから齋藤が蹴り込んだFKをMF小船岳清(3年)が頭で中央へ折り返す。これに走り込んだ宇津木がGKと接触しながらも右足でゴールへ押し込んだ。そして、終盤の狭山ヶ丘の反撃に対し、「言われていたので、『心で負けるな』と。みんな戦えていたと思います」(宇津木)と気迫で跳ね返した浦和学院が2-1で勝利。「(押してくる相手を)押し返すのはメンタルがいる」(森山監督)という試合で力強さを見せた浦和学院が3回戦へ駒を進めた。
インターハイ予選では全国まであと1勝としながらも準決勝で昌平高に0-6で完敗。大一番で引いてしまっていた部分があった。この夏は昌平のパスワークへの対応含めて、課題となったものを改善するために取り組んできた。そして今大会は、夏は怪我に苦しんだエース田中の復調、また選手層の厚みが増したこともあり、楽しみなチームの一つ。安居は「応援の人も含めてこのチームの全員で全国に行くことが目標なので、それを成し遂げられるように頑張りたい」と意気込んだ。14年に森山監督が就任してから4年目。実力と心の強さも兼ね備えてきた注目校が夏の悔しさも力に、埼玉予選を突破する。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校選手権2017
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