森山監督「200億対10億」のイングランド戦へ、前日練習は初の非公開
ゲキサカ / 2017年10月30日 20時57分
17日にU-17W杯インド2017決勝トーナメント1回戦でU-17イングランド代表と対戦する日本代表は16日、インド・コルカタのソルトレイク・スタジアム近くの練習場で公式練習を行った。練習前には森山佳郎監督、キャプテンのMF福岡慎平(京都U-18)が公式会見に出席。指揮官は「イングランドと全身全霊で戦う」と意気込んだ。
14日のグループリーグ第3戦ニューカレドニア戦から中2日でイングランド戦へ。先発9人を入れ替えた同試合はミスを恐れたか、消極的な戦いで1-1のドロー。翌日は完全オフとなり、選手は休養。「昨日のオフを挟んで、みんな元気で明るい表情になった。影響はない。明日いいゲームを迎えられると思う」と決戦に向けて切り替えた。
同じ轍を踏むわけにはいかない。第2戦、第3戦は試合の中で連携を修正できずに崩れたが、森山監督は「的確な状況判断をするように選手に要求している」と奮起を促す。福岡も「どれだけ選手同士でコミュニケーションをとって打開していくかが大事になってくると思う」と指摘した。
対戦相手のイングランドはU-17欧州選手権2位で本大会には2大会連続4回目の出場。グループリーグ3試合で11得点を叩き出し、全勝でF組を首位通過。10番FWアンヘル・ゴメス(マンU)、7番MFフィル・フォーデン(マンC)ら逸材ひしめくタレント軍団を、森山監督は「市場価値で言ったら200億対10億」と形容する。
「だが、サッカーはいい選手がそろったほうが勝つとか、『1+1』、足し算じゃないのが面白いところ。日本人の得意な組織的なサッカーで対抗していきたい。ただ、現実的にならないといけない部分もある。状況の中で一番いい判断ができる選手がそろっていると思う」
自分たちのサッカーと現実的な戦い、落としどころはどうなるか。前日練習は初の冒頭15分を除く非公開。“イングランド対策”は公開せず、具体的なゲームプランについても「コメントはしたくない」と言及を避けた。日本は1勝1分1敗、E組2位でグループリーグを突破。大会最高成績は93年、11年のベスト8。イングランドを撃破して準々決勝に進出すれば、まずはその記録に並ぶ。
(取材・文 佐藤亜希子)
●U-17W杯インド2017特集ページ
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