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伝統校・前橋商がPK戦の末、4強入り。準決勝は宿敵・前橋育英との“群馬クラシコ”に

ゲキサカ / 2017年10月21日 20時29分

 追いついた前橋商は良い形でボールを奪うシーンも増加。そしてサイド攻撃から決定機を作り出す。30分に細かいコンビネーションから抜け出した大橋が右足シュートを放ち、33分には右サイドを崩し、最後は高橋の折り返しを受けた中島が右足を振り抜く。その後も、大橋や中島がDFの逆を取るドリブルを見せて2点目を奪うチャンスを作り出していた。また、最終ラインではCB藤生春樹(3年)とCB李守文(3年)の両DFが強さを発揮するなど良い雰囲気の中で試合を進めていく。

 だが、勝負を決めきることができずに試合は延長戦へ突入。互いにシュートシーンは作り出したが、スコアは動かず、決着はPK戦に委ねられた。その2人目、後攻・共愛学園のシュートを前橋商GK帖佐和也(3年)が左へ跳んでストップする。その後全員が決めて迎えた5人目。決めれば準決勝進出となる前橋商は帖佐が右足を振り抜いたが、ボールはクロスバーの上方へ外れてしまう。それでも、切り替えて守りについた帖佐が直後のシュートを右へ跳んでストップ。この瞬間、前橋商のベスト4進出が決まった。

 次は選手権出場11回の前橋商と同20回の前橋育英が激突する伝統の“群馬クラシコ”。前橋商は1-2で競り負けた昨年など過去4年いずれも準決勝以上で前橋育英と対戦し、敗れ続けている。それだけに、高橋は「(笠原)監督に『群馬県で伝統ある高校は前商と育英だけだ』と言われている。前商という看板を背負っているので、情けないプレーはできないです。最近勝っていないので、勝ちたいという気持ちが強い。しっかりこの1か月準備して伝統校の名に恥じないようなプレーがしたいです」と力を込めた。

 年代別日本代表、日本高校選抜、J内定者を擁し、選手層も厚い前橋育英が全国でもナンバーワンクラスのチームであることは理解している。だが、アグレッシブさが出て流れを引き寄せたこの日の後半のように、トレーニングしてきたことが表現できれば十分に勝機も。強大な力に全力でチャンレンジし、大会3連覇中のライバルを止める。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校選手権2017

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