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後半ATに決勝ゴール!「個が強い」桐生一が団結し、泥臭く戦って逆転勝利!:群馬

ゲキサカ / 2017年10月22日 8時27分

 劇的な決勝点によって勝利した桐生一。今月7日には県リーグ1部の前橋育英高B戦を1-3で落としてしまう。個が強いと評される一方、噛み合わない時にズルズルと崩れてしまう弱さがあったという桐生一は、油断から喫したこの敗戦が変わるきっかけになった。

 選手権予選初戦の伊勢崎工高戦も2-1と苦しんだ。この日も厳しい戦いで逆転勝ち。それでも青木は「あの負けを経て自分たちは弱いと再確認して、自分たちは泥臭くやっていくしかないということで、初戦もなかなか厳しい戦いだったんですけれども、そこはプラスに捉えて行こうとやってきました。チームの応援、サブ一つになれたのでそれはすごく良かったかなと思います」とチームが一つになってきていることを実感している。

 この日はAチームで初先発の中野が同点ヘッド。先発起用された右SB長谷川樹(3年)やMF佐藤大地(3年)も気持ちの入ったプレーを見せていた。主軸FW高橋一輝(3年)を起用することなく、逆転勝ち。田野監督が「伸ばせる余地がある」と口にするチームは、1か月後の準決勝へ向けてチーム内競争を経てもう1ランク成長を遂げそうだ。

 全国への思いは特別だ。今年はトーナメント戦で2度、前橋育英に1点差負けするなど無冠。1年時に桐生一が主要大会全てで決勝進出、そしてインターハイへ出場する姿を見ている青木は「3年間、全部ファイナリストになってそれが当たり前なんだなという気持ちがあったんですけれども、(自身も出場していた)去年、あまり結果が出ず、今年新人戦総体、インターハイ含めて最高でもベスト4までしかきていなくて、選手権に懸ける思いは計り知れないものがありますし、絶対に優勝するという懸ける思いは他のチームに負けないものがあると思います」。本気で勝つことに集中している個性たち。選手権初出場時のエースFW鈴木武蔵(現松本)らを先輩に持つ桐生一が、目の前の一戦一戦を泥臭く、勝ち抜き、3度目の選手権出場を果たす。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校選手権2017

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