11-0で青森21連覇達成。王者・青森山田は来年1月8日まで成長し続けるチームに
ゲキサカ / 2017年10月22日 19時30分
[10.22 選手権青森県予選決勝 青森山田高 11-0 八戸学院野辺地西高 青森総合]
第96回全国高校サッカー選手権青森県予選決勝が22日、青森県総合運動公園陸上競技場で行われ、昨年度全国王者の青森山田高がU-18日本代表FW郷家友太(3年、神戸内定)の4ゴールなどによって八戸学院野辺地西高に11-0で勝ち、21年連続23回目となる全国大会出場を決めた。21年連続の全国出場は、国見高(長崎)が86年度から06年度まで連続出場した記録に並んで史上最多タイ。青森山田は今冬の選手権全国大会出場を最も早く決めた高校にもなった。
青森山田は来年の1月8日まで成長し続ける。黒田剛監督は言う。「去年も決勝戦の前橋育英戦の日、『まだチームは強くなれる』というのが合言葉だった。いつも、チーム作りは途中でピークを迎えて、3年生が慢心な気持ちになったり、言っても頭の中に入っていかないとことがある。でも、『まだまだ学ぼうぜ』っていう合言葉があった時は強い。(今年も)そう持っていきたい」。選手権全国大会決勝当日まで成長し続けて、プレミアリーグとの2冠を達成した昨年のチームのように、青森山田は今回も18年1月8日の選手権決勝まで成長し続ける。
前日の準決勝では立ち上がりに不用意な失点。プレミアリーグで4試合連続完封をしてきたチームは、20連覇中の青森県予選からも何が起こるか分からないという難しさを学んだ。それだけに、この日はウォーミングアップから非常にピリピリしたムード。そして試合中は主審の笛が鳴るまで決して足を止めなかった。
青森山田は立ち上がりから相手を飲み込む。前半3分、右サイドを崩すと、ラストパスをニアサイドへ飛び込んだ郷家が左足ダイレクトで合わせて先制点を奪う。八戸学院野辺地西は失点後にFW中山基輝主将(3年)の突破やFKのこぼれ球に反応したFW澤上京太(3年)の決定的なシュートで反撃。だが、青森山田は9分、左サイドからカットインしたMF檀崎竜孔(2年)が右足で決めて2-0とした。
青森山田は最終ラインの選手たちが高い位置でビルドアップに参加。2点を奪った後も、スピーディーなパスワークを続けて相手の守備網に隙を作り出す。だが、ビルドアップやクロスのミス、ファウルが重なるなど、やや停滞した時間帯に。逆に八戸学院野辺地西はCB舘睦人(2年)や中山がインターセプトした勢いでそのまま攻め上がり、敵陣に侵入するなど、強敵に対して必死に食い下がろうとしていた。
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