[関東2部]野口&池谷2発!中大完勝8連勝でついに昇格圏2位浮上!!国士舘大の昇格決定を阻止
ゲキサカ / 2017年10月29日 7時59分
[10.28 関東大学2部L第19節 国士舘大0-3中央大 江戸川]
関東大学サッカーリーグ2部の第19節が28日に行われ、江戸川区陸上競技場では中央大が国士舘大に3-0で快勝した。勝てば1部昇格を決めた国士舘大だったが、次節以降に持ち越しとなった。
佳境を迎える1部昇格争い。今季わずか1敗で首位を快走する国士舘大が、勝てば自力で1年での1部返り咲きを決める一戦を迎えた。しかしその相手は後期に入って7戦全勝と国士舘を上回る成績を残す中央大。2位早稲田大の結果次第では2位に浮上するチャンスがあるだけに、見ごたえのある一戦になると予想された。
中大の意表を突いた攻撃が試合を動かした。序盤からがっぷり四つで組み合った両チームはなかなかチャンスを作れずにいたが、前半29分、中大はゴール正面でFKを獲得。主将DF須藤岳晟(4年=浦和Y)がボールをセットし、狙いを定めた。
だが須藤は直接ゴールを狙わず、右サイドにふわりとクロスを上げる。そして走り込んだDF渡辺剛(3年=山梨学院高)が頭でゴール前に折り返すと、これで作った混戦をFW野口竜彦(2年=前橋育英高)が押し込み、先制点を奪った。「いざという時のために温めていた」と手塚聡監督もニンマリのこの作戦。中大にとっては前半唯一のチャンスだったが、国士舘大の選手も「完全にやられた」と白旗を上げる見事な攻撃を見せた。
一方の国士舘大も反撃したいところだが、後半開始2分のFW山口和樹(4年=日本航空高)のシュートが枠上に外れるなど、珍しく決定力を欠く。同18分にはその山口を下げてFW田場ディエゴ(3年=日大藤沢高)を投入するが、状況は好転しない。
すると後半24分、中大に勝負を決定づける2点目が生まれる。左サイドの崩しからMF加藤陸次朗(2年=広島Y)の狙ったシュートはGK野津幹陽(4年=三菱養和Y)に弾かれたが、こぼれ球をFW池谷友喜(4年=熊本Y)が頭で押し込む。さらに同30分にはカウンターから加藤のパスでゴール前に抜け出した池谷が、前に出たGKをチップキックで外して歓喜の渦を作った。
この結果、中大は立正大と1-1で引き分けた早稲田大をかわして、勝ち点1差をつける2位に浮上した。次節はその早稲田大との大一番。勝った方がおそらく昇格を勝ち取るであろう一戦になるだけに、後期だけで8得点を奪う絶好調の池谷も「次が最大の山場。次も絶対に勝ちたい」と気合十分に話していた。
(取材・文 児玉幸洋)●第91回関東大学1部L特集
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