[関東]“裏天王山”は桐蔭横浜大に軍配、3連勝で9位浮上!最下位日体大はより厳しい状況に
ゲキサカ / 2017年10月29日 8時3分
[10.28 関東大学1部L第19節 日本体育大2-5桐蔭横浜大]
関東大学サッカー1部リーグの第19節が28日に行われ、桐蔭横浜大が日本体育大を5-2で下した。3連勝と息を吹き返した桐蔭横浜大は、順位を9位まで上げている。
優勝争いがもちろん一番注目されるべきではあるが、1部残留を争う戦いもし烈を極める。今節は降格圏に沈む下位2チーム、11位桐蔭横浜大と最下位日体大による“裏天王山”が行われた。
開始早々から試合は動いた。前半2分、まずは桐蔭横浜大がDF打越大樹(3年=市立船橋高)のパスからFW鈴木国友(4年=相洋高)のシュートで混戦を作ると、鈴木が左足で押し込み、先制点を奪う。しかし同5分に日体大もMF伊藤純也(1年=FC東京U-18)のパスをフリーで受けたFW太田修介(4年=甲府U-18)が流し込み、負けじと得点を奪う。
それでも次の得点を奪ったのは桐蔭横浜大。前半35分、左CKから混戦を作ると、MF山下優人(3年=青森山田高)が押し込んで勝ち越し。さらに同42分には右サイドから出たMF山崎健之郎(4年=関東一高)のパスをFW石川大地(4年=水戸啓明高)がワンタッチで流し込み、リードを2点に広げて前半を折り返した。
両軍気合を入れ直した後半も、互いにチャンスを作り続ける。ただ後半19分に桐蔭横浜大が石川のスルーパスから鈴木がループシュートを試みるもわずかに枠右。日体大も同22分に途中出場のFW平川元樹(3年=札幌U-18)が左サイドから上げたクロスがクロスバーをかすめるなど、決定力を欠く。
しかし後半29分、日体大が右サイドのCKから作った混戦MF山下諒也(2年=磐田U-18)が押し込み1点差に詰め寄ると、より試合の行方が分からなくなる。だが終了間際の同41分、桐蔭横浜大がFW浅川隼人(4年=八千代高)のゴールで勝ち越し。同44分にはMF浅沼大和(4年=清水Y)が直接CKを蹴り込み、勝負を決めた。
桐蔭横浜大はこれで3連勝。一気に順位を9位に上げた。ただ八城修監督によると、前節までの連勝とは違い、戦い方に不満が残ったという。「前半で3点取っていましたが、良くなかったのでハーフタイムに厳しく怒った」と明かすと、「ここからは一戦一戦が大事になる。まだまだ勝負弱いが、信念を持ってやり続けてほしい」とイレブンの更なる奮起に期待していた。
一方の日体大は2連敗で最下位のまま。残留圏の10位専修大とは勝ち点差4に広がった。リーグ戦は残り3節。昨年の大学選手権(インカレ)準優勝チームの底力に期待したいところだが、状況はさらに厳しくなった。
次節は桐蔭横浜大が東洋大、日体大は駒澤大と対戦する。
(取材・文 児玉幸洋)●第91回関東大学1部L特集
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