4試合連続ノーゴールで6戦未勝利も…勝ち点1獲得の清水、残留争いで一歩前進
ゲキサカ / 2017年10月29日 18時56分
[10.29 J1第31節 FC東京0-0清水 味スタ]
残留争いを続けている14位清水エスパルスはアウェーで11位FC東京と対戦し、0-0で引き分けた。4試合連続の無得点で6試合勝ちなし(3分3敗)となったが、残留を争う15位甲府、16位広島、17位大宮がそろって敗戦。勝ち点1を上積みし、残り3試合で降格圏との勝ち点差は「4」に広がった。
FC東京は前節の札幌戦(1-2)から先発2人を変更。出場停止明けのFWピーター・ウタカが2試合ぶりの先発となったほか、DF吉本一謙が3バックの中央で6試合ぶりに先発した。
清水は前節の仙台戦(0-0)から先発3人を入れ替え、FWチアゴ・アウベス、MF枝村匠馬、DF鎌田翔雅がベンチスタート。MF金子翔太、出場停止明けのDF松原后が2試合ぶりの先発となり、2月25日の今季開幕戦で左アキレス腱断裂の重傷を負い、長期離脱していたMF河井陽介が約8か月ぶりの復帰戦をスタメンで飾った。[スタメン&布陣はコチラ]
台風22号の影響で激しい雨の中、行われた一戦は両チームともにボールコントロールに苦しんだ。序盤はFC東京がボールポゼッションを高めるもなかなかシュートまで持ち込めない。前半の半ば過ぎからは雨脚もさらに強まり、ピッチの至るところに水たまりができ始め、ボールが滑ったり、急に止まったり、難しいピッチコンディションになった。
徐々に清水が押し返す中、前半37分には金子の右CKにDF犬飼智也が頭で合わせるが、わずかにゴール上へ。両チーム通じて前半で唯一と言っていい決定機だったが、得点とはならず、前半はスコアレスで折り返した。
後半立ち上がりは清水が良い入りを見せ、後半1分にFW北川航也がPA手前からミドルシュート。これはGK大久保択生に阻まれ、同7分にはMF竹内涼の浮き球パスから金子が左足でシュートを狙ったが、至近距離で吉本の体を張ったブロックに阻まれた。
清水は後半9分、金子に代えてチアゴ・アウベスを投入。劣勢だったFC東京も徐々にリズムを取り戻し、後半17分にはFW永井謙佑からパスを受けたピーター・ウタカが右足で強烈なミドルシュートを放つが、GK六反勇治が弾き出す。さらにMF太田宏介の左CKからセカンドボールをPA手前のMF室屋成が右足ミドルで狙ったが、これも六反に阻まれた。
FC東京は後半26分に最初のカードを切り、FW大久保嘉人に代えてFWユ・インスを投入する。同32分にはこの試合最大のビッグチャンス。MF東慶悟のスルーパスに永井が抜け出し、GKとの1対1から右足を振り抜いたが、左ポストを直撃した。
その直後に清水も決定機を迎える。後半36分、カウンターからチアゴ・アウベスが吉本を振り切ってPA内に進入。シュートは大久保択に阻まれ、こぼれ球に詰めた北川のシュートもゴールライン上でカバーに入ったDF徳永悠平にクリアされた。互いにチャンスを生かせず、試合は0-0のまま終了。雨中の一戦は勝ち点1ずつを分け合い、FC東京は5試合勝ちなし(3分2敗)、清水は6試合勝ちなし(3分3敗)となった。
(取材・文 西山紘平)
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