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[MOM2288]実践学園FW武田義臣(3年)_“伝統壊して”託された10番、期待に応える延長V弾!

ゲキサカ / 2017年11月5日 20時26分

実践学園高の10番を背負うFW武田義臣が決勝ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.5 選手権東京都Bブロック予選準決勝 帝京高1-2(延長)実践学園高 西が丘]

「毎年10番をキャプテンがつけているという伝統があって、今年は自分がつけさせてもらっている。その伝統を壊してまで自分がつけさせてもらっているので、そういった責任感というのは持ってプレーしています」

 全国高校選手権出場2回の実践学園高は代々、主将が10番を背負うという伝統がある。今年も当初は主将のDF尾前祥奈(3年)が背負っていた。その尾前は今春、「凄く良いヤツ」「日頃の生活もしっかりしているし、サッカーの練習もサボらない」と評するFW武田義臣(3年)に期待も込めて10番を託した。

 その10番が延長戦にまでもつれ込んだ選手権予選準決勝で決勝点を決めた。1-1で突入した延長戦の前半8分、右サイドを縦へ切れ込んだMF大関友貴(3年)がグラウンダーのクロス。これを「ボールが前に出ていたので軽く当てようと思った」という武田が1タッチでニアサイドのゴールへ押し込む。

 鮮やかな一撃で均衡を破った武田はジャンプして喜びを爆発。尾前も「(武田が決めてくれたことは)めちゃくちゃ嬉しいですね」と振り返っていたが、実践学園スタンドは武田の待望の一撃に物凄い盛り上がりを見せていた。

「なかなか自分点取ってなかったので、みんなで喜んでくれた」と武田。話をすると、柔らかい雰囲気が印象的だが、10番はこの日、左CKによって同点ゴールの起点となり、ディフェンス面ではタッチライン際で身体を投げ出すようなタックルで相手のフィードをブロックしていた。責任感を持って走り続けた10番。「そういうプレーしかできない」という武田は泥臭いプレーを繰り返し、決勝点も決めてヒーローになった。

 10番を背負った当初は悩みもあったという。「最初の頃は自分が10番つけていいのかというのがありましたし、結果が出ていなかったので自分がつけていいのかという時もあった」と振り返る。それでも前任の10番である尾前ら周囲のサポートを受けながら意識を変え、自主練でシュート練習を重ねるなどチームの力になるために取り組んできた。

 その成果が大一番での決勝ゴールに。あと1試合、全国出場を決める活躍をして、これまで以上に胸を張って「実践の10番」と言うことのできる選手になる。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校選手権2017

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