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必ず全国に舞い戻る!粘り強く戦いながら、瞬間的に“らしさ”発揮。國學院久我山が東京Bブロック決勝進出!

ゲキサカ / 2017年11月6日 12時38分

 そして、後半は國學院久我山以上にボールを握って攻撃。11分にはPAにこぼれたボールに反応した右SB菊地駿斗(2年)が決定的な右足シュートを放つ。これは國學院久我山GK平田のファインセーブに阻止されたものの、16分にも右サイドを抜け出したMF瀧口太陽(3年)の折り返しをFW豊川広幹(3年)が右足ダイレクトで合わせて久我山守備陣に冷や汗をかかせた。

 國學院久我山も連係や個人技からチャンスを作り出し、右SB井上翔太(2年)や交代出場のFW宮本稜大(2年)が決定的なシュートを打ち込んだが、決めることができない。39分に左サイドから三富が狙った右足FKもポスト。清水監督が「(全体的に)ボールを持った時の安定感が足りない」という國學院久我山は自信を持ってボールを繋いだり、プレッシャーのかかった状態でも個々の技術を発揮するようなシーンが少なかった。

 後半はセカンドボールもよく回収していた国士舘が押し続けた試合に。クロスを上げるところまでは持ち込んでいた。だが、國學院久我山は周囲が期待するような試合運びができない中でもしぶとい戦い。清水監督も「今年のチームは勝ち上がるために一生懸命頑張っている。自分たちの良さを出すことだけがありきではない。粘り強く戦っていると思う」と評価したように、それぞれが声を掛け合いながら、逞しく戦い続けた國學院久我山は、平田や上加世田を中心に粘り強く戦いきって決勝進出を決めた。

 この日は、2年前の全国大会のヒーローで昨年は主将を務めたMF名倉巧(現琉球)がリハビリ中ということもあって、母校の応援に駆けつけていた。「難しい試合とかあっても勝ち切ってきている。粘り強くなってきている。市船とか1-0で勝つ試合が多いじゃないですか。(今年の久我山も)1点差でも守りきれるチームになってきている。そういう部分も大事だと思います」と後輩たちを賞賛。この後、チームに合流する予定のために決勝戦は観戦できないが、次は全国大会で母校を応援する機会ができることを期待していた。

 決勝戦で戦う実践学園は今年3戦3敗と分が悪い。この日は耐えて白星を掴んだが、守って勝つつもりはない。それを狙ってできるチームでもない。久我山らしさを追求しながら一週間準備して決勝を戦うだけ。清水監督は「最後にゲームを決めるのはセカンドボール拾ったり、プレスバックしたり、球際で負けないところだと思う。そういうところを出しながら瞬間的に久我山らしさを出せるようにしたい」。また、3年生の変化、勝ちたいという気持ちの表れを口にしていた平田は「自分たちのサッカーをどれだけ追求できるか。今年3回やって3回負けていますけれども、特別な対策よりも自分たちが変えてきた部分をどれだけ見せられるかと思う」と語り、必ず全国に戻ることを誓っていた。全国まであと1つ。全国準V後に苦しんできた國學院久我山が今度こそ、代表権を掴み取る。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校選手権2017

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