“上”で通用するストライカーになるため…大宮内定の昌平FW佐相は無得点に「ふがいない」
ゲキサカ / 2017年11月9日 15時28分
[11.4 選手権埼玉県予選準々決勝 昌平高3-0埼玉栄高 駒場]
「ふがいない」「今日はあまり良くなかった」――。来季から大宮アルディージャに加入する昌平高FW佐相壱明(3年)は、3点差での勝利にも満足はしなかった。なぜならそれは「点が取れなかったから」。埼玉王者の9番は自らに高いタスクを課し、再び全国の舞台に乗り込む構えだ。
佐相は1トップで先発した準々決勝の埼玉栄高戦、前半からロングボールを何度も収め、最終ラインと激しいバトルを繰り広げた。すると7分、右サイドを突破した佐相から「股を狙った」というテクニカルなパスがFW森田翔(2年)に通り、そこからMF渋屋航平(3年)の先制弾が生まれた。
さらにその後も、相手守備陣が中盤中央の3人に激しくマークを付けてきた中、前線の“落ち着きどころ”としてボールをキープ。2人を同時に相手する場面も見られたが、「相手が自分に食いついてくれたので、みんなが空いてくれて良かった」と味方が挙げた3得点での勝利に大きく貢献した。
それでも試合後には、「決めるべきところは決めないと……」と後悔が口をついて出た。思い返していたのは後半18分、右サイドでボールを持ったMF山下勇希(3年)のクロスに右足を振り抜いた場面。完璧な動き出しで相手より前でボールに触ったが、「足が下に入ってしまった」とシュートがクロスバーを叩いてしまった。
「ああいうところを決めないと、上では通用しない」。今年2度目の全国大会、そしてプロの舞台で活躍するため、ここで果たすべき役割は自身がよく分かっている。藤島崇之監督も「点を取れなかったので悔しいと思っているはず」と温かい眼差しを向けつつ、「今日は点差があるので良かったが、これからはそこが勝負のポイントになってくる」とあえて厳しい要求を口にした。
夏のインターハイは初戦となった2回戦の日大藤沢高戦で逆転負けを喫し、「(自分が)1点取った段階で勝てるという過信があった」と不完全燃焼に終わった。だからこそ、高校での悔しさは高校の舞台で晴らす必要がある。「(プロ内定者ということで)注目されていると思うんですけど、そこは気負わずにプレーしたい」と話すストライカーは、すべての試合でゴールを狙う。
(取材・文 竹内達也)●【特設】高校選手権2017
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