G大阪ユースDF臼井貫太が“起死回生”スーパーミドル!!「絶対に自分が結果を」
ゲキサカ / 2017年11月7日 16時29分
[11.5 Jユースカップ準々決勝 湘南ユース1-1(PK4-5)G大阪ユース NACK]
起死回生、値千金の同点ゴールだ。終盤、1点ビハインドのG大阪ユースは最後の猛攻をかけるが、なかなか湘南の堅守を崩せず、後半アディショナルタイムに突入。このまま試合終了かと思われたが、終了間際に劇的な展開が待っていた。
右サイドからのロングスローを受けたMF梅津克貴(3年)が相手DFを引きつけ、PA内右からマイナスのクロス。空いたスペースに左から走り込んだDF臼井貫太(3年)が「思い切って振り抜きました」とPA手前の位置で右足を一閃。豪快なスーパーゴールでネットを射抜いた。
「カットインからのシュートは練習していた。前日にも同じ形で決められていたのでイメージはありました」
汚名返上の一撃だった。後半28分の失点シーン。同サイドで対峙したMF石原大樹(3年)に振り切られて突破を許すと、DF陣のカバーも後手を踏み、石原のクロスから先制点を献上してしまう。「自分が軽くいったところでクロスを上げられて、決められてしまった。その悔しさもあって、絶対に自分が結果を残さないといけないと思っていた」。自らのゴールで土壇場で1-1に追いつき、延長戦に持ち込んだ。
守っては序盤から湘南のハイプレスと速攻に苦しんだが、守備陣と声を掛け合い、体を張って泥臭く相手の攻撃を跳ね返した。豊富な運動量で戦い抜いた延長後半8分にピッチに倒れ込むと、スタッフがベンチに「×」印を示し、負傷退場。チームは交代枠を使い切っていたため、数的不利の状態で仲間が残り時間を耐えしのぎ、迎えたPK戦に5-4で競り勝った。
クラブの伝統は技術光る攻撃サッカーだが、今年のG大阪ユースはタフな堅守も強み。「いつもガンバは“上手い”っていうのが一番にくるけど、今年は粘り強さがある。先制されても取り返す力もある」。チームは準決勝に駒を進め、タイトルまであと2勝。「ここで満足せず、もっと前半からガンバらしさを出して圧倒できるようにしたい」。死闘を制した勢いそのままに、8年ぶり5度目の頂点まで駆け上がる。
(取材・文 佐藤亜希子)2017Jユースカップ特集ページ
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