五輪前にブラジルと対戦した遠藤航が考えるポイントは「前の選手が守備で消耗せずに…」
ゲキサカ / 2017年11月10日 0時54分
世界トップのブラジルを相手に、日本代表MF遠藤航(浦和)が腕を撫した。
「守から攻への切り替えのところで前へ出ていく勇気やパワー。いつも以上にそれを持っていかないと、カウンターさえもできない。しっかりとした守備からのカウンターというイメージはできているので、あとはそれをピッチでどれだけ出せるかだと思う」
ブラジルの3トップのうち2枚看板であるFWネイマールとFWガブリエル・ジェズスとは、リオデジャネイロ五輪前の親善試合で対戦している。圧倒的な力でリオ五輪で金メダルを獲得したブラジル五輪代表チームの中でも彼らの能力は際立っており、日本は守備対応で苦しんだ。
「ネイマールは基本的な技術やスピード、ドリブルの上手さがあるのはもちろんだが、ボールを受けるポイントで常に捕まえにくいところにいる」。そのため、日本の右サイドバックであるDF室屋成もやりにくそうにしていたという。
ジェズスは五輪代表では右サイドだったが、A代表ではセンターフォワードを任されており、対戦時とはイメージが違う。「僕らがやったときは右で出ていたので、1トップのイメージはないけど、(右よりも)前に入ったほうが裏への動き出しやゴール前で仕事をする能力を生かせるのかなという感じはある」。こちらも警戒レベルはマックスだ。
そんな中で日本としてはどうにか点を取りたいところ。出場するとすれば中盤でのプレーが濃厚な遠藤が考えるのは、「前の選手が守備でいかに消耗せず、攻撃でパワーを持ってカウンターに行って力を発揮するように守れるか」ということだ。「攻撃の理想は足元よりは裏に出して、そこでおさめて起点になること」とプランを頭に描いている。
今回は所属の浦和から5選手が選ばれた。国内組だけの大会を除けば、5人が招集されたのは久々。「一時期は槙野くんだけのようなときもあったので、多く呼ばれるのはシンプルにうれしい。ACLの結果を受けてのことだと思う。レッズ勢がここで活躍して刺激を受け、決勝にも良い流れで入っていきたい」と力を込めていた。
(取材・文 矢内由美子)
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