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槙野が意地のヘッド弾!!ハリルJ、ブラジルに完敗も一矢報いる

ゲキサカ / 2017年11月11日 5時25分

 セットプレー絡みで2失点した日本は前半29分、槙野の縦パスから素早く前を向いた原口がカゼミーロに倒され、FKを獲得。吉田が左45度の位置から右足で直接狙ったが、惜しくもクロスバーを叩いた。すると前半36分、ブラジルは再びカウンターから日本陣内に攻め込み、しっかりボールをつないで右サイドに展開。ボールをキープしたMFウィリアンが外側を駆け上がるダニーロにパスを送り、グラウンダーのクロスをファーサイドに走り込んだジェズスが左足で押し込んだ。

 手も足も出ない展開で前半を折り返すと、日本は後半開始から久保に代えてFW浅野拓磨を投入。ブラジルはGKアリソン・ベッカーに代わってGKカッシオ・ラモスが後半のゴールを守った。後半12分には再びVARにより試合が中断。直前の競り合いでネイマールが酒井宏の頭部を手で叩いていたとしてネイマールにイエローカードが示された。ブラジルは後半13分、ジェズスとマルセロを下げ、FWジエゴ・ソウザとDFアレックス・サンドロを投入した。

 攻め手を見つけられずにいた日本だが、後半18分、セットプレーから1点を返した。井手口の左CKからファーサイドの槙野がDFジェメルソンに競り勝ってヘディングシュート。ゴール右隅に叩き込んだ。日本がブラジルからゴールを奪ったのは06年ドイツW杯のグループリーグ最終戦(1-4)以来、約11年ぶり。槙野は福田正博、中村俊輔、大黒将志、玉田圭司に続く史上5人目の得点者となった。

 日本は後半25分、長谷部と原口に代えてMF森岡亮太とFW乾貴士を投入。井手口が下がって山口とダブルボランチを組み、森岡はトップ下に入った。森岡は14年10月14日のブラジル戦(0-4)以来、約3年ぶりの代表戦出場。そのまま左サイドに入った乾は10番を背負って初出場となった。一方のブラジルも同26分、ネイマールとウィルソンを下げ、FWダグラス・コスタとFWタイソンをピッチに送った。

 後半は無理せずボールをつないで時間を使うブラジルは後半35分にもジュリアーノに代えてMFレナト・アウグストを投入。日本も直後に大迫を下げ、FW杉本健勇が1トップに入った。同41分には井手口に代わってMF遠藤航がピッチへ。同43分、乾がPA左手前の位置でFKを獲得すると、自らキッカーを務め、右足でゴール前にクロス。杉本がヘディングでゴール右隅に流し込んだが、オフサイドの判定で得点は認められず、試合は1-3のままタイムアップを迎えた。

(取材・文 西山紘平)
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